観測史上で1番短い梅雨が明けたと思ったら、荒れた天気に逆戻り。。。
しかし、街を歩くと願い事を書いた短冊が笹に飾られ、キラキラと風に揺れる風景を目にします。
今年も七夕の季節がやって来ましたね。
天帝により、天の川を隔てて西と東に引き離された織姫と彦星が年に一度、
七月七日の夜にだけ会うこと許された七夕伝説。
しかし、この日に雨が降ると天の川が氾濫を起こして二人は会うことが出来なくなると言われ、その二人が流す涙を「催涙雨(さいるいう)」と呼びます。
そんな「催涙雨」を連想してしまうような楽曲の存在を知りました。
それは『優しい雨』という曲名です。
その詞の行間からは、恋愛至上主義のフランス文学の香りを感じました。
そう、ラクロやラファイエット夫人、フローベール、スタンダール、ラディゲのような。。。
この文学的の香りを合わせ持つ才能あるアーティストさんに再び会いたくなりましたよ。
七夕には、まだ二日も早い七月五日。。。
地上に舞い降りた『織姫』。。。
あれ?
少し、持ち上げ過ぎたかな(笑)。。。
そうです!『究極のバラードシンガー』!
アーティスト「奈美」さんのライブに行ってきましたよ!
彼女のライブは、今年で2回目。
前回は、確かゴールデンウィーク中でしたね。
その時は、反則技を使って「お着物」で男性ファンを魅了していました(笑)。
でも、本当に着物が似合っていましたよ。
笑えたのは、一緒に出演されていた彼女の盟友である「谷口深雪」さんのCDを購入させてもらい、
その場でサインをしてもらったのですが
そのサインの横に「ナミは一体 なんさいだ」と書かれていました(爆笑)。
友だちからも年齢不詳に思われているとは(笑)。
さて、今回のライブも前回と同様に盟友である谷口さんピアノ伴奏と共に素敵な七夕をプレゼントしてくれました。今回のライブでは2番手で出演でセトリは以下だったと思いますが、とれもバランスのとれた良いラインナップだった気がします。
『愛しき人へ』
『波の音が消える海』
『約束』
『トキハカリ』
『涙の井戸』
『ほっとひと息』
『優しい雨』
生歌を聴いて、改めて「いいなぁ~」と思う楽曲もありましたね。
例えば、現在102歳と高齢になられたお祖母ちゃんを思って歌った『波の音が消える海』や亡くなった恩師を思って歌った『約束』などが良かったですね。
しかし、102歳も生きられるなんてすごいですよ。
人生100歳時代とも言われますが、一世紀以上生きていられるなんて、感動ものです。
さて、今回のライブの目的は、彼女の新曲『優しい雨』の生歌をこの耳で聴くため、この一曲のために来たと言っても過言ではありません(笑)。
そして、この選択が誤りでなかったことを彼女自身が証明してくれましたよ。
まず、この楽曲のフルバージョン(彼女自身のピアノ演奏の弾き語り)をはじめて聴きいた感想ですが
雨縛りのバラードなら、男性アーティストは、中西保志の『最後の雨』
そして、女性アーティストなら奈美の『優しい雨』と言いたいですね。
何故なら、この楽曲の中に流れる情景には、
切ない心情を強がりのオブラートで包み込むような女性ならではの感性が存在しているように感じます。
雨上がりの朝が再び、やるせない心の雨で濡れていくような文学的な表現が随所に表現されていました。
そして、その詞にピッタリの曲をつけて歌う姿を見て、
きっとアーティスト「奈美」の代表曲になると確信しましたね。
その楽曲の最終節の五連で記された詞の行間には、究極のバラードを感じます。
アーティスト「奈美」のバラードを聴いた男はきっと涙する。。。
今夜は、完璧に男心を打ち砕かれ「Heart Crush!」そんな感じです。
また、ヤラれてしまったな(笑)。
最後に「催涙雨」の悲しいエピソードには、もう一つの逸話があるのをご存じでしょうか?。
それは、雨の氾濫で天の川を渡ることが出来ない二人の為に
突然「かささぎ」という鳥の群れがやって来て橋を作り
二人は会うことが出来るといいます。
そんな「かささぎ」の群れが『優しい雨』に橋をかけてくれた気がしましたよ。
天空から彦星も、のぞき込むように今夜のライブを聴いていたと思います(笑)。
特別な星の時間をプレゼントしてくれたこの織姫に感謝。
そして、これからも「究極のバラード」を期待していますよ。
ありがとう。。。
『優しい雨』(作詞・作曲:奈美)から抜粋
誰も知らないところへ
あてどなく 彷徨い
心を 置き去りにした
あなたのいない
未来はどこにあるの
目を伏せて 息を潜めて
ざわついた心を抱きしめた
窓の外は 雨
青い空はまだまぶしくて
今の私には ちょうどいい。。。
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