昨日に続いて、秋のパワースポットにふさわしい場所に行ってきました。

今回は、東京十社のひとつでもある、東京都文京区の白山にある『白山神社』に行ってきましたよ!

文京区にある『白山神社』は、もともとは、加賀一の宮(石川県白山市三宮町)にある白山神社を武蔵国豊島郡本郷元町(現在の文京区本郷1丁目)に奉勧請したのが始まりとされています。

明治期には准勅祭社(祭礼に際して天皇により勅使が遣わされる神社に準ずる社格)に指定されました。

『白山神社』

東京都文京区の白山にある『白山神社』

古くは、将軍家からの信仰も厚く、縁結びの神として崇められています。

主祭神は、以下となります。

菊理姫命(ククリヒメのミコト)
伊弉諾命(イザナギのミコト)
伊弉冊命(イザナミのミコト)

自分は、この御祭神のメンバーを見て、「なるほど!」と納得できましたよ!

この中で「菊理姫命(ククリヒメのミコト)」と呼ばれる神様ですが、日本神話において、『古事記』や『日本書紀』本文には登場しません。

たった一度だけ、『日本書紀』の一書に記述があるだけです。

では、どんな神様かと言うと「ククリヒメ」の「ククリ」とは、「紐でくくる」や「荷をくくる」というように物事をまとめる・結ぶという意味にも通じていることから「縁結びの神」としての御神徳があります。

そして「伊弉諾命(イザナギのミコト)」と「伊弉冊命(イザナミのミコト)」と深く関わりを持つ神様なんですよ!

それには、こんなエピソードがあります。

地上にまだ日本の国土が生まれる遥か昔に、天上の高天原(たかまがはら)にいた偉い神様たちが、国造りを夫婦二柱(めおとふたはしら)の神様である「イザナギ」と「イザナミ」に命じました。

天沼矛(あめのぬぼこ)と言われる大きな槍(やり)を与えられた「イザナギ」と「イザナミ」がその槍で大地をかき混ぜて造った「淤能碁呂島(おのごろじま)」に降りていき、結婚、そして、多くの国々や神々を生み出すことになります。

その中で、「イザナミ」は、火の神である軻遇突智(かぐつち)を産んだために、酷い火傷を負って亡くなってしまいました。

愛する妻を忘れることができない「イザナギ」は、地底の長く暗い坂を下り、黄泉国(よみのくに)に妻の「イザナミ」を迎えに行きますが、彼女の変わり果てた姿(腐敗した死体)を見て逃げ出してしまいました。

そんな「イザナギ」の心変わりを許せない「イザナミ」は、悪霊とともに「イザナギ」を追いかけることに...

そして、黄泉比良坂(よもつひらさか)で、双方が口論になるのですが、その時に仲裁役として登場し、仲直りさせた神様が「菊理姫命(ククリヒメのミコト)」となります。

ただ、具体的にどんな言葉で説得をしたのかは、記されていません。

また、「菊理姫命(ククリヒメのミコト)」の出自なども書かれていないので、とてもミステリアスな神様となりますが、古来より「イザナギ」と「イザナミ」を仲直りさせた神様、男女の仲をとりもつ神話の神様、総じて「縁結びの神」として御神徳を仰がれていますよ!

死者「イザナミ」と生者「イザナギ」の間を取り持ったことからシャーマン(巫女)の女神ではないかとも言われ、同時に穢れ(ケガレ)を払う神格ともされています。

実際に参拝した印象ですが、「やさしさにつつまれた愛が蘇る神社!」という感じです。

「黄泉国からの黄泉帰り(よみがえり)は、心の愛の蘇り」となるのでしょうかね。

そして、境内や神社の雰囲気は、とても静かでいい感じなんですね。

昨日に参拝した『富岡八幡宮』とは、全く違う雰囲気なんですよ!

『富岡八幡宮』がエネルギッシュな動的なパワーを発する神社であるなら、この『白山神社』は、心や気持ちを素直に浄化させてくれる『禊(みそぎ)』の静的なパワーを発する癒しの神社と言えるのでは...

文京区白山の静かな街並みを暖かく見守り、優しく包み込んでくれるような神社であると感じました。

文京区白山の静かな街並み

文京区白山の静かな街並みを暖かく見守り、優しく包み込んでくれる

この境内には、末社として、八幡神社、関東松尾神社、浅間神社、福受稲荷神社、伏見稲荷社、合祀社(三峯・玉津島・天満天神・山王・住吉)がありますが、中でもお供えものに野菜が供えてあった合祀社は、とてもユニークに感じましたよ!

白山神社の合祀社

白山神社の合祀社、とても心が和みますよ!

ごく普通に神様へお供えしていると思いますが、とても心が和みますよ!

貴方は、今、仲直りしたい人がいますか?

恋人、友達、親兄弟、夫婦の間で仲直りしたい人がいるなら、この『白山神社』を参拝してみてください。

きっと、貴方の心の中に優しさが『黄泉帰り(よみがえり)= 蘇る』かもしれませんよ!

To be happy with a man you must understand him a lot and love him a little.
To be happy with a woman you must love her a lot and not try to understand her at all.

彼と幸せでいたいのなら、彼を深く理解し、少しだけ愛すこと。
彼女と幸せでいたいなら、彼女を深く愛し、彼女を理解しようとしないこと。

by Helen Rowland (ヘレン・ローランド/米国の女性ジャーナリスト、ユーモア作家)

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