今年(2015年)は、鹿児島の桜の開花と共に、ようやく春も本番に近づきつつあります。
今回は、東京のお花見について是非、訪れて頂きたいエリアを厳選してご紹介したいです。
でも、不思議ですよね。何故か東京の都会の風景と桜の花は、とてもよく合うように感じんるんですよね。

都会のモノクロームな風景に桜は、一瞬にして、春の息吹を吹き込んでくれる、そんな演出を感じてしまいます。

ただ、お花見と言っても、桜の見頃が限られますのでタイミングが難しいですよね。例えば、土日に行こうにも天気が悪かったり、見頃を過ぎてしまうと、哀しい限りです。

だからこそ短い花の命を大切にしたいですね。

なので、ちょっと気取った、夜の花見も楽しめる、お洒落なお花見スポットを『Cherry Blossom in Tokyo Style』として、ご紹介できればと思います。そして、この記事お花見の参考にして頂けると幸いです。

【千鳥ヶ淵緑道】

千鳥ヶ淵緑道vol.2

夜のライトアップされた桜とお堀(2012年撮影)

「九段下駅」2番出口・徒歩5分、又は、「半蔵門駅」5番出口・徒歩5分とアクセスの条件も良い『千鳥ヶ淵緑道』は、観桜期に日本全国から100万人以上の人が訪れる全国でも有名なお花見スポットです。靖国通りから千鳥ヶ淵戦没者墓苑入口までの皇居西側の千鳥ヶ淵に沿う全長約700mの遊歩道です。

ソメイヨシノやオオシマザクラなど約260本の桜がこの緑道を桜のトンネルのように美しく咲き乱れ、歩く人達の目を楽しませてくれる昼も夜もおおススメのお花見スポットです。

千鳥ヶ淵緑道_vol.1

皇居西側のお堀(2013年撮影)

まだ、夜が寒い時期ですが人の熱気とライトアップされた美しいソメイヨシノがあなたの体温を上げてくれること間違いなしです。

あと、時間に余裕があれば、昼間にボートに乗って桜を観賞するのもおススメです。ボートからお堀に咲き乱れる桜を見るときっと、人生観が変わると思います。
※ライトアップは、さくらまつり期間中(3月27日(金)~4月5日(日)の10日間)の日没(18:00頃)~22:00

【目黒川】

目黒川vol.1

目黒川に桜のアーチ(2014年撮影)

JR目黒駅から権之助坂を下り、徒歩5分。
目黒新橋から東急田園都市線池尻大橋駅までの川沿いを約4kmにわたり桜並木があり、目黒川に桜のアーチを掛けるように咲き乱れますよ!

この目黒川の桜並木は、おでかけ&イベント情報を発信するWEBサイトなどでは、人気のお花見スポットとして全国のアクセスランキング1位になるほどの注目度が高いスポットです。
ウォーキングをするように長い時間かけてお花見をしたい方には、是非おススメしたいスポットです。

目黒川vol.2

夜の目黒川(2010年撮影)

また、この目黒川は周辺には、個性的でお洒落なお店がとても多く、お花見とともにショッピングやお食事を楽しむこともできます。
その中でも東急東横線・地下鉄中目黒駅の周辺のお店がおススメです。正にTokyo Styleと呼べるお花見スポットであることは、間違いないと思います。

夜は、中目黒駅周辺の天神橋~鳳来橋がライトアップされているので、カップルで行くのも良いし、多くの友達とワイワイ楽しんで夜桜を楽しんでも良いと思いますよ。楽しい想い出作りを演出してくれるお花見スポットです!

※ライトアップは、3月25日~4月10日 天神橋~鳳来橋(中目黒駅近く)の日没~21:00

【桜坂/スペイン坂】

スペイン坂

あなたのLuxury(贅沢)な時間を感じさせてくれます(2009年撮影)

都会の夜桜名所として、アークヒルズの外周沿いにある桜坂とスペイン坂は、お洒落な大人スポットです。
この辺りで見かける車は、ほとんどが高級外車ばかりですね。それでも、この辺りの桜のほとんどが20年以上の歳月を経た歴史のあるソメイヨシノなんですよ。都会の中に風情を感じさせてくれます。

また、全長700mに及ぶ桜のトンネルは、桜の開花に合わせて毎晩22時30分まで(予定)ライトアップされていて、この並木沿いにあるレストランやバーで、あなたのLuxury(贅沢)な時間を感じさせてくれますよ。

桜坂

20年以上の歳月を経た歴史のあるソメイヨシノ(2012年撮影)

この時期はアーク・カラヤン広場で、毎年恒例の「アークヒルズ桜まつり」が開催されます。
家族連れでも楽しめるイベントも多くありますので、昼間は、ご家族でいらっしゃるのも楽しいかもしれません。

この『桜坂』の名前のついた由来ですが、第二次世界大戦で焼失するまで、大きな桜の木があったことにちなんでつけられたそうです。

アクセスは、南北線「六本木一丁目駅」より徒歩2分。3番出口より溜池山王方面へ六本木通りをまっすぐ進み右手です。

※ライトアップは、桜の開花に合わせて日没~22時30分(予定)。

【四谷~市ヶ谷~飯田橋の外堀】

市ヶ谷~飯田橋

電車が外堀の咲き乱れる桜の間から見える様子(2009年撮影)

JR中央・総武線を走る電車が外堀の咲き乱れる桜の間から見える様子は、とり鉄でなくても画像に一枚でも残したくなるような風景です。

また、この電車の車窓からも外堀の桜並木が美しく見れるので、帰りは是非、この電車でもう一度、桜の名残を心の想い出にしてください。

特に天気の良い日は、この外堀に咲き乱れる桜が外堀の水面に映り込み美しい輝きを見せます。

市ヶ谷~飯田橋の間にあるお堀に菜の花が咲いてくれると桜の花の色と調和の取れた色彩を見せてくれますよ!

市ヶ谷の桜

桜が外堀の水面に映り込み美しく輝きを見せます(2014年撮影)

線路側の方からもお堀を挟んだ反対側からもお花見を楽しむことができるので、各JR駅を歩いて往復して桜を鑑賞してみてください。

心から都会の春を満喫出来ることを請合います。

 

 

 

 

 

明日ありと思う心の仇桜(あだざくら)
夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは

桜は明日もまだ美しく咲いているだろうと安心していると、
その夜中に強い風が吹いて散ってしまうかもしれない。
人生もそれと同じで、明日にはどうなるかわからないし、人の世とは無常である。

親鸞上人(しんらんしょうにん)