対バン形式のライブを観に行くと
その中に商業的な路線から外れ、
流行に捕らわれない個性的な楽曲を聴かせてくれるアーティストに出会うことがあります。

既成の枠にあてはまらない、ある意味、
挑戦的な試みということでしょうかね。

そんな楽曲を聴くと
音楽の楽しみが増えた感じがします。

たぶん、そのアーティスト本人が
誰よりもその音楽を楽しんでいるのではないでしょうか。

このような音楽は「既存のポップ・ミュージックの概念を打ち壊す」という意味で
「オルタナティヴ・ミュージック」と呼ばれることがあります。

その中で飛び抜けた才能を持つ者は
時代の流れとも相まってメインストリームの波に
乗っかってしまうこともありますね。

そのアーティスト自身が「時代の寵児」となり、
ミュージックシーンをけん引していくことも。。。

本日は、そんな「時代の寵児」を予感させる
「オルタナティヴ・ミュージック」を聴いてきました!

そうです「仏ソングの第一人者」と言ってもいいですよね(笑)。

アーティスト「世古武志」さんが出演するライブに行ってきました。

昨年、このアーティストを目撃してからずっと気になってました。。。

 

さて、そのライブ会場は、二子玉川にあるライブハウス『東京音実劇場』

イベント名は『響者~ヒビキモノ~ 第十五灯』

今回で15回目になる企画ライブです。

 

イベントの趣旨が日本の芸能や文化にフォーカスを当てた
歌あり墨絵あり落語ありの楽しい構成になっていましたよ。

そして、場内は立見が出るほどの大盛況でした。

そんな中で始まったライブは、
墨絵のパフォーマンスから始まり、
和装の出演者全員によるファッションショー、
歌、落語と約4時間の濃密な時間を体感できました。

司会進行は、FM世田谷の「ラジオ東京音実劇場」の
パーソナリティ、そのべ博之さんと飛志津ゆかりさん

このお二人がイベントを盛り上げてくれましたよ!

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目の前で墨絵のパフォーマンスが!

出演者は、以下の通り(敬称略)。

墨絵師:羽水もきゅ

音楽:newSTYLE、アイリーン♪♪、八木亜由美、南紗椰、伊藤さくら、繭、岡田茜、世古武志

落語:柳家吉緑

墨絵師さんと落語家さんを除いて、音楽では、男性は、世古さんが一人だけでしたね。
そして、自分にとっては、世古さん以外のアーティストさんは、全て「初めまして」の方でした。

そのライブを通して、実感したことがあります。

天空に輝く星と同じような煌めきを持つ才能が
自分のすぐ近くにもダイヤの原石みたいにたくさん存在している

そんなことを感じられたことが、
このイベントのもう一つの収穫だったと思います。

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天空に輝く星と同じような輝きを持つ才能

さてさて、今回のお目当てのアーティスト世古武志さんですが、
音楽パートのトリとして登場。

和服が凄く似合ってましたよ(笑)。

彼が歌う「仏ソング」にこの雰囲気がとてもマッチしていたように思えました。

さて、その世古さんのセトリは、以下となります。

1.『秘仏じゃない』
2.『わたし、韋駄天』
3.『寺でした』
4.『絶対秘仏』
5.『弥勒と申します』
6.『密教』
7.『それでいい』

まず、司会のそのべさんから世古さんの紹介がありました。

そのべ「仏ソングのパイオニアですよね」

世古「パイオニアというか、1人しかいないもん(笑)。そして、最後にボクでいいのでしょうか(笑)?」

(場内爆笑)

いやいや、最後だからいいのですよwww

企画の段階から「仏ソングだけでお願いします」と言われていたらしいです。

今回のライブでは、『牛久大仏』、『絶対秘仏』、『密教』がイケてましたよ(笑)。

 

世古さんの「仏ソング」の良いところは、
まじめに聴かなくてもいいところです。

そして、心の底から笑えるところです。

どの楽曲もメロディも完成度が高く、とても素晴らしい、
歌も最高に上手いので「仏ソング」として詞をつけるのがもったいない気もします。

また、歌唱力の良さもインパクトがあるので「才能の無駄遣い」と感じるほどですよ。

 

MCでは、初詣の話と楽曲のタイトルにもなった牛久大仏の話が面白かったかな。

茨城県の牛久大仏は、高層ビルのように120メートルもあり、
その大仏の中が、お寺になっているとか(笑)。

そして、お寺といいつも、
テーマパークのようで、とてもお寺に思えない。

自分も内部に入れることは、知っていましたが
大仏内にお寺があるとは、知りませんでした。

また初詣の話については

そのべ「ところで、世古さんは、初詣はどこの神社に行かれました?」

世古「ところで、初詣はどこの神社が参拝客が一番多いのか知っていますか?」

会話がかみ合ってない(笑)。

(客席から「明治神宮!」)

世古「正解です。立地条件が「原宿」なので良いのでしょうね。誰が祭られているのか知ってますか?」

(再び、客席から「明治天皇!」

世古「正解です。参拝客が投げる賽銭があまりにも多いので賽銭箱の下はベルトコンベアが設置されているんですよ」

そのべ「ところで、初詣はどちらに行きましたか?」

世古「あっ、初詣は、まだ行ってません(笑)」

(場内大爆笑)

ついでに弥勒菩薩の話も結構笑えました。

弥勒菩薩は、お釈迦様の次にブッダとなることが約束された菩薩(修行者)で、

お釈迦様の入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、
多くの人々を救済するとされるますが、ただし、地球自体の寿命が約55億年なので、
未来に現れても救済する人々がいないとのこと(笑)。

 

こんな感じで、楽しいライブでしたよ。

そして、本日のライブでアーティスト「世古武志」の魅力を再確認できました。

神社、仏閣、仏像、八百万の神様について

シンプルな疑問やエピソードをエスプリのきいた独特の詞に変換させ、

極上なバラードやロックを感じさせるメロディで聴く人を楽しませる。

そんな聴く人を飽きさせない珠玉の作品集を聴いた気がします。

このアーティストは

今年の注目株かもしれない。。。

そして、楽しい時間をありがとう。。。

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今年の注目株かもしれない。。。