中学生の頃、クラスに一人だけ貧乏な男の子がいてね。

当時、浅はかで馬鹿なガキだったので他のクラスメイトと一緒になってその子をバカにして、からかっていました。。。

彼は自分達がからかっても、何故かいつもニコニコ笑って、全然、怒らないので、内心「コイツ、気持ち悪いなぁ」と思っていました。

 

数日後の早朝。。。

自宅で朝寝坊しているとトイレに行きたくなって、しぶしぶ起き上がり

寝ぼけながら玄関の前を通ると早起きの母親がドアの外で誰かと話している声が聞こえる。。。

 

「いつも、朝早くに偉いわね。新聞配達ご苦労様」

相手の声「いいえ(笑)、ボク、朝が好きなんです(笑)」

「アラ、うちの子なんて毎朝寝坊してるわよ(笑)、そう言えばあなた中学生よね?うちの子と同じ中学校かしら?」

相手の声「ハイ!しんいちろう君と同じクラスでいつも仲良くしてもらっています!」

自分は、その声に聞き覚えがありました。

そうです、いつも貧乏な身なりをからかっていた彼だったんですね。

母子家庭だった彼は、家計を支えるために自分の家に毎朝、新聞を届けてくれていた。

いつも馬鹿にしてからかっていた自分の家に。。。

それから、彼を馬鹿にするようなことができなくなってね。

当然、いままで一緒に彼を馬鹿にしてきた連中と疎遠になり、彼のことで言い争いやケンカになることもありました。彼等からしてみたら、いままで一緒にからかってきたのに「何故?」だったと思います。

当然、多勢に無勢。

数のうえで圧倒的に不利な状況の中でやっつけられることもありましたね。

そんなとき、いつも彼が泣きそうな顔で「ボクのせいで、本当にゴメン」と言ってくるので

よけいに惨めな気持ちになって「別にオマエのせいじゃねえよ!変に気をつかうなよ!馬鹿!」といってしまった。

その後に彼は「ボクね、しんいちろうくんのことが好きだよ」と言ってきた。

自分は「気持ち悪いなぁ!オマエなんて何とも思ってねえし!」と意地悪く言って、傷つけてしまったと思います。今、その当時を思い返してみると。。。

彼は自分に対して特別な感情があったのかな(笑)。

 

そんな経験から、自分なりに気づいたことがありましたね。

誰かを助けたり、応援したりすることは美しいイメージを想像しがちだけど

現実は、もっと複雑で不器用に転げ回ったり、カッコ悪いこともあると。。。

 

それは、大人になってからも同じだったかな。

他人からみたら、理解不能で滑稽でもあり、カッコ悪い姿をさらしていると思いますよ。

それでも応援を続けていけるのは

描いた夢の方が魅力的に感じてね。。。

どんな厳しいことでも本気になれたのかもしれない。

過去から現在に至るまで、ある時期は「嫌でみっともなかた出来事」も

あることをきっかに「良い想い出」に変わることがあります。

だから、時には、泥だらけになり、汚れて傷ついてカッコ悪い姿をさらす勇気も必要だと思ったりしています(^^)

そんな人生というドラマを繰り返し、自分は書き直しながら生きているようです。

余計な前置きが長くなり、すみません(笑)。

 

さて、今回はアルバムジケット制作のボランティアをさせてもらいました「愛と笑顔の音楽の伝道師さっちゃん」の2ndアルバム『世界愛の日』のレビュー記事をアップさせてもらいますね。

ただの感想文では面白くないのでその制作中のエピソードからはじめますか(^^)

人によっては、そっちの方が興味深く感じるかもしれない(^^)

 

前回の記事でも書いたように昨年末に直接本人から依頼があって引き受けたのですが、実際に動き始めたのは年が明けて今年の1月後半ですね。吉祥寺の教会で彼女が礼拝をした後、一緒に昼食をしながらデザインの打ち合わせをしたのが始まりです。

その時、自分の嫁さんが「さっちゃんに会いたい」と言い出して、無理を言って同席させてもらいました(笑)。その日から「さっちゃんファン」となった嫁さんは、彼女のラジオリスナーに変身(笑)。

 

その後、何度か打ち合わせで、一緒に昼食をしましたが、「MEC食」と呼ばれる肉、卵、チーズの3つの食品を中心に食べ、一口につき30回よくかむ食べ方をしていましたね。

現在、注目を集めている健康的な身体づくりができる食事法なのですが、彼女が食べることができる食材は限られているので、毎回、同じメニューを注文していました。

自分は結構、好きなものガツガツ食べる方ですが、

難病を抱えて、好きな食べ物も食べれない様子を目の当たりにして、自分だけ好きなものを食べることができなくてね。結局、自分は一番嫌いなメニューだけを選んでいました(笑)。

きっと、凄く小食で変な奴だと思われたかな。

後から思い出してみると、楽しくもあり、切ないような時間だったな。。。

 

さて、ジャケットや盤面のデザインについては

限られた時間ギリギリまで試行錯誤して、やっと決まった感じがしますよ。

彼女はクリスチャンなので

初期のデザインは海外の有名なカトリック教会の外観やその内部の豪華な装飾を施したデザインでイラストを作ってみました。しかし、プロテスタントのさっちゃんから、申し訳なさそうに遠回しで変更を求められましたよ(笑)。

キリスト教徒は、みんな同じだと勘違いしていた自分の考慮不足で恥ずかしかった(笑)。結局は「いわさきちひろ風」の水彩画をイメージしたデザインに全て変更となりましたね。

デザインのほとんどは、彼女が納得するまで何度もやり直したと思いますよ

なので、あのデザインは「さっちゃん作」でもいいかな(笑)。

自分は彼女の言う通りに作っただけなのでね。。。

 

そのアルバムを初めて聴いた時、「全体的に良くまとまった作品」に感じましたね。

歌詞を入稿する段階では、書かれた文字の内容から全体的に「暗い」イメージに感じましたが、曲調や歌っているさっちゃんの雰囲気がそんなマイナスなイメージを良い意味で裏切ってくれました(笑)。

その楽曲のラインナップは以下となります。

『my friend with 古市佳央』
『まよいご』
『童謡四季巡り~さくらさくら・たなばたさま・赤とんぼ・雪~ with さっちゃんフレンズ』
『いつでもどこでもだれでも「MEC食」 with MEC食ドクター福田・紀子・MECフレンズ』
『ある病者の祈り』
『世界愛の日 with infix長友仍世(オカリナ)』

上記の楽曲で個人的にとても良いと感じたのは

『童謡四季巡り~さくらさくら・たなばたさま・赤とんぼ・雪~ with さっちゃんフレンズ』です。

もし、子供がいたら聴かせてあげたいと思いましたよ。

童謡って、子供からお年寄りまでどんな世代でも知っている歌ですが、これを誰にでも、楽しく聴かせるように歌うのは、とても難しいと思いますね。

ある意味、自分のカラーを抑えて、童謡の世界観を伝えるように歌えないとダメな気がします。それが、さっちゃんの場合、違和感がなく楽しく聴けてしまう。

そんな歌い方ができる数少ないアーティストさんだと思いました。

正直な感想として「童謡を歌わせたら、彼女に右に並ぶ者はいない」とも思いましたよ(笑)。

これは、さっちゃんだけが持っている天性の明るさや雰囲気が強く作用しているのかもしれないですね。

この雰囲気は、越谷の野原に咲く「蓮華草 (れんげそう)」をイメージさせてくれます。

この花言葉には「私の苦しみを和らげる」、「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」といった意味がありますが、さっちゃんの歌声は、万人の苦しみを和らげる効力があるのかもしれないですね(笑)。

 

あとスピリチュアルな印象を感じた『まよいご』かな。。。

とても不思議な魅力を感じますね。

この楽曲は、死んでからも愛を忘れることができずに、さまよい続ける魂を感じます。

そういえば、ジャケット作成をする過程でとても不思議な体験をしましたよ。

実は、ジャケットの表紙が全然できなくて、思い悩んで、2日くらい徹夜をしてね。

自分では、気づかないまま、パソコンの前で寝落ちしたことがあります。

夜明け前。。。

ふと誰かに「ありがとう」と言われて目が覚めました。

すると、目の前のパソコンの画面にジャケットの表紙となるさっちゃんが出来上がっていました(笑)。

自分で作った記憶が全然ないので、とても不思議な感じがしましたね。

だから、このアルバムの表紙を見ると「自分が本当に作ったのか?」と思います。

何かスピリチャルな力が作用したのでしょう。

おもしろい体験でした(笑)。

20180616-00

「自分が本当に作ったのか?」と思いますね。

そうそう、おもしろいといえば。。。

ジャケット作成用にさっちゃんから送られてきた100枚くらいの画像に「鼻水を垂らして微笑む」画像を発見(爆笑)!

きっと、まだ寒い時期に教会で撮影されたものと思いますが、これ、なんど見ても笑える。

本人から「SNSでアップすると、おもしろいかもしれない」と、言われましたが、さすがにこれは、無理(笑)。ファンにブチ殺されるか、シャーク土屋に鎖鎌で殺されてしまう(笑)。

自分だけの楽しみにしときますよ。

ある意味「愛と笑顔は伊達じゃない!」と感じましたね(笑)。

 

睡眠時間を減らし、苦労して作ったジャケットと盤面のデザインでしたが

今、振り返ると良い思い出になりましたね。

もう一度作れと言われても、もうできないくらいの情熱を費やした数か月間だった。

自分自身もアルバムジャケット作成なんて、初めてでした。

そんな何も経験もない自分が、最後に頼りにしたスキル(技術)とは。。。

彼女を応援したいと思う情熱、ただそれだけでしたね。

お金なんて貰ったら、こんなに満足できる作品は出来なかったと思います。

夢のような数か月だったかな。

 

夢と言えば。。。

吉祥寺駅から電車で車椅子の彼女を途中まで送ったことがあってね。

大病をしたお父さんの介護で疲れているのか

電車に乗っているわずかな時間の中で眠りに落ちていました。

そんな寝落ちしている横顔を見ていると

夢を見ているのは、自分の方かもしれないと思ったくらいです(笑)。

そして、何となくそんな様子を見ていることができずに視線を車窓の外に向けていました。

目的の駅に到着する前に声をかけて、起こすと「あれ、寝ちゃってた?全然、気づかなかかった(笑)!」と笑ってましたよ。

そんな明るい虹のような笑顔を見ていると

ジャケットの制作で大変だった日々も忘れてしまうくらい癒されたかな。

情熱ある行動は、決して美しいものばかりではない気がするけれど

そこにはいつでも自分の本当の心が存在していたと思います。

これからも、頑張れ!

さっちゃん!

20180616-01

大変だった日々も忘れてしまうくらい癒されたかな。