唐突ですが(笑)

ギリシャ神話に登場する森の精霊エコーと美青年ナルキッソスについて
少しだけ余談にお付き合いください。

この二人は、ローマ時代の詩人であるオウィディウスの『変身物語』の中に登場します。

おしゃべり好きのエコーは、それが原因でゼウスの妻ヘーラーの怒りを買い、
他人の言葉をただ繰り返すだけで、自分の言葉を失ってしまいます。

ある日、エコーは美青年ナルキッソスに恋をします。
しかし、自分の言葉を伝えることができないため、自分の愛を伝えることができません。

結局、彼から相手にもされずに屈辱と悲しみから肉体を失い、
声だけの存在(木霊)となって森の中を彷徨います。

一方、ナルキッソスは、復讐の女神ネメシスによって罰を
受けることになり、水面に映る自分の姿にしか恋をすることができなくなりました。

やがて、水面に映る自分に口づけをしようとして水死してしまいます。
彼の嘆きは、そままエコーの嘆きになり、森の中で永遠に悲しみを木霊させました。

さて、私たちが生活している現代の社会にも、
このギリシャ神話に登場するエコーやナルキッソスが多くいるような気がします。

SNSで他人の呟きをただリツイートするだけで自分の言葉を失い、
SNSに投稿するために危険な場所で自撮りをしょうとして命を落としてしまう人もいましたね。

自分もただリツイートするだけのエコーになっているような気がします。。。

そこで「自分の世界」を持っている人を見ると圧倒的な魅力を感じますね。

その魅力的な人には、必ずといっていいほど「自分の軸」があり、
世間体を気にすることなく「独自のワールド(世界)」を構築している。

そのオーラが周りの雰囲気をガラリと変えてしまうこともあります。

不愛想で、怖そうに見えて、でも実は誰よりも傷つきやすく、深い愛情を持つ人だったとか。

人は、そんなギャップに魅力を感じるのかもしれないですね。

今夜は、そんな強烈な個性が光り、誰も真似できない
オリジナルな世界を持つアーティストのライブに行ってきました!

そうです!

誰が呼んだか「窪田ワールド!」

アーティスト「窪田友紀子」さんのライブに行ってきましたよ!

ライブ会場は、老舗のライブハウス「江古田 marquee(マーキー)」

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老舗のライブハウス「江古田 marquee(マーキー)」

今回は、ロックユニット「AR(えある)」との対バンでした。

この「AR(えある)」ですがinfix の佐藤晃(AKIRA)さんと

声優でもある白川りさ(RISA)さんの音楽ユニットです。

自分にとっては、初めましてのアーティストさんです。

ボーカルのRISAさんが元気で楽しいMCが面白かったし、ギターのAKIRAさんのエレキ演奏もイケてましたよ。

楽曲では『ララルラ・ラルラ』、『sapiral』が自分は、印象に残りましたね。

お疲れ様です。

楽しいライブでした。

 

 

さて、今回の主役!窪田友紀子さんのセトリは以下です。

01『win win win』
02『サンライズ金魚』
03『闇夜』
04『クマキチのテーマ』
05『星を食べる』(たまCOVER曲)
06『夢の近くにかかる虹』

以上、6曲です。

自分にとっては、平成最後の「窪田ワールド」になります。
一つ一つの楽曲を振り付けを交えながら熱唱してくれましたよ。

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振り付けを交えながら熱唱

今回、彼女のステージを観て改めて感じたことですが、

ステージ上のアーティスト「窪田友紀子」は、魅力的に見える!

とても不思議な感じです。

ステージから降りた後の彼女とは、真逆な印象ですね。

何となく、いつも不機嫌そうで近寄りがたい雰囲気に見えるのですが、

いざ、ステージに上がると別人のように可愛く魅力的なアーティストに見えますよ(笑)

自分の錯覚かもしれないですがwww

 

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ステージ上の「窪田友紀子」が本当の姿

もしかしたら、ステージ上の「窪田友紀子」が本当の姿なのかもしれない。

そして、これこそが彼女の目指すプロフェッショナルな姿勢なのだろうと感じました。

ステージ外では、あえて不機嫌そうな雰囲気を醸し出し、ファンとの距離をとり、
ステージ上では、本当の自分を歌うことでアーティストとしての勝負しようとしている感じです。

 

さてさて、

今回のライブでは、『闇夜』、『クマキチのテーマ』、『夢の近くにかかる虹』が良かったです。

非日常な世界観を「窪田友紀子」というパーソナルなカラーで

塗りつぶして「窪田ワールド」を表現していました。

また、今回は、サポートについてくれたギターの演奏がとても良かったですね。

通常は気づかない『クマキチのテーマ』を見事にブルース感覚で演奏してくれました。

そして、一番に良かったのは井上昌己さんが楽曲を
提供してくれた『夢の近くにかかる虹』です。

この楽曲の出だしを「アカペラ」で歌ってくれたましたが、これが結構、イケてましたよ。

 

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ギターの演奏がとても良かった

MCも笑えましたね。

本人が慣れない丁寧な言葉を使おうとして、結構、カミカミでした(笑)

窪田「お気づきでしょうが(笑)わたし、ふだん使わない言葉を使うとカミカミになりますwww」

なんとなく、ふだんの言葉遣いを想像できます(笑)

また、ほとんど外出などせずに自宅のフローリングの床に座りPCと向き合っているそうです。

ずっと座ったままの生活なので
PCの前のフローリングの床だけが若干凹んでいるとか(笑)

 

 

彼女のステージが終わり、、、

彼女を観に来たお客さん一人一人に

挨拶回りをされていました。

当然、自分の席にも来てくれましたよ。

自分「窪田さん、なんかステージだと可愛く見えるね(笑)。いつも不機嫌そうだけどwww」

窪田「そういう、オーラを出して、近寄りがたい存在感を出すのが狙いなの(笑)」

自分「そのギャップがステージ上だと可愛く見える。プロフェッショナルな感じがするね」

窪田「でも、こんなあたしだから、友達は少ないかなwww」

そんな感じでステージを終えた後の充実感が溢れた笑顔で話てくれましたよ。

ただ自分も、
彼女の友だちになろうとは、思わない。。。

ステージの上と下、このファンとアーティストの距離がアーティスト「窪田友紀子」を
魅力的にそして、一番に可愛く見れる距離であることを知っているのでね。

 

最後に。。。

フローリングの床が少し凹むほど、PCの前に座っていることは、
同時にアーティスト活動やこれからの仕事のことを考えているのかもしれない。

彼女のストイックな生活の中に
自分が想像できないほどの努力を感じました。

GWの初日に、この「窪田ワールド」のライブを選んで良かったと思います。

 

この誰にもマネができない独特な「窪田ワールド」の世界を

迫りゆく、平成最後の日々を感じながら、

令和の時代になっても感じて行きたいと思ったよ。

 

窪田さん!お疲れ様でした。

身体をご自愛してください。

これからも頑張れ!

そして、ありがとう!

 

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これからも頑張れ!