もう夏も終わりに近づいて来ていますね。
さて、今回は『赤坂氷川神社』へ行ってきましたよ!
何故か、赤坂には、パワースポットが集中してあるような気がします。
このブログでパワースポットとして紹介した『豊川稲荷東京別院』や『日枝神社』も赤坂でしたね。
まるでパワースポットの秘境のような地域です。
そして、この『赤坂氷川神社』には、日本神話に登場する有名な英雄やヒロインが祀られています。
「スサノオノミコト」という神様をご存じですか?
「日本書記」に「スサノオノミコト」が出雲国で8つの頭と8本の尾を持ち、8つの谷、8つの峰にまたがるほどの巨大な大蛇「ヤマタノオロチ」を退治した説話があります。
子供の頃、このストーリーに胸躍らせ、いろんなイマジネーションを日本神話の世界に感じましたね。
まず、奇想天外な発想と大スペクタクル!そして、愛とロマンがある一大叙事詩です。
とても好きなお話しなので、少しだけ紹介させてください。
出雲国の河に降り立ったスサノオノミコトは、川上からお箸が流れてくるのを見て、この川の上流に人が住んでいると思い、上流に向かうと、そこには老夫婦が悲しみに打ちひしがれるように泣いていました。
スサノオノミコトが理由を聞くと、その老夫婦には8人の娘がいたのですが、毎年ヤマタノオロチに一人ずつ、娘を食べられて今では娘が1人だけになってしまいました。今年もそのヤマタノオロチがやって来る時期が近づくので、このままでは、最後に残った末娘のクシナダヒメが食べられてしまうのです。
その末娘のクシナダヒメは、とても美しく、可憐な娘です。一目惚れしたスサノオノミコトは、クシナダヒメを妻にして貰う条件にヤマタノオロチを退治することになりました。
まず、スサノオノミコトは、クシナダヒメを守るために娘の姿を櫛(くし)に変えて自分の髪に刺し、老夫婦に強い酒を作らせます。そして、8つの門を作り、その酒を満たした酒桶を門の中に置くように言って、自分は、ヤマタノオロチがやって来るの待ちかまえていると、ヤマタノオロチがやって来て、8つの頭をそれぞれの酒桶に突っ込んで酒を飲み、酔ってその場で寝てしまいます。
スサノオノミコトは、十拳剣を抜いてオロチを切り刻んで見事に退治しました。
また、尾を切り刻んだときに自分の剣の刃が欠けたので、尾を裂いて中を調べると大剣が出てくるのですが、この不思議な大剣を姉であるアマテラスオオカミに献上しました。それが「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」とされています。
この剣が、日本の歴代天皇が継承してきた三種の神器の草薙剣(くさなぎのつるぎ)です。
この剣は、皇族はもとより天皇でさえもその実見はなされておらず、多くの謎に包まれた聖剣なんですね。
少し脱線しましたが、この『赤坂氷川神社』は、その「スサノオノミコト」と、その妻となったクシナダヒメこと「クシイナダヒメノミコト」、そして「日本書紀」本文によるとスサノオノミコトの息子とされる「大己貴命 (オオナムヂノミコト)」をお祀りしている神社なんですよ!
「オオナムヂノミコト」は「因幡の白兎」で有名な出雲大社の大国主命(オオクニヌシノミコト)のことです。
数々のご縁により国造りの偉業を果たされたことで有名な神様ですね。
よって、この聖域と化した神苑にパワースポットの予感を強く感じます!
これらの神様から得られるご加護(御徳神)は、スサノオノミコトが災厄を祓い退ける「厄除け」、クシイナダヒメノミコトが「良縁・縁結び」と「家内安全」、オオナムヂノミコトが「商売繁盛」とされていますよ。
さてさて、赤坂駅を下車をして徒歩8分。
アメリカ大使館宿舎のある閑静住宅街の中に、突如として神苑な世界への入口が現れます。
神界へ石段が静かな深緑の杜へ続くのが見えましたよ!
そこで、少し奇妙な光景が!
なんと石段に向かう参道の狛犬の頭に大木の枝が乗っています。
可笑しくもあり、また痛々しい様子です。
なんとか、してあげられないのでしょうか?
狛犬が気にまりますが、まずは本殿に参拝です。
ここは、歴史が古く、由緒ある神社で、八代将軍の吉宗公が造営を命じて直々に御参拝されたとのこと。
歴史ある古い神社ですので、本日に参拝した時は社殿の修復工事中でした。
社殿の全体の様子を見ることが出来ないのですが、部分的に見える社殿はとても格式が高い威風を感じます。幼い頃に憧れた神様をお祀りしている本殿を参拝できて嬉しくなりますね。
さて、パワースポットですが、この神苑の秘境にふさわしい心が震える場所を発見しましたよ!
『赤坂氷川神社』の境内入口は南東と北西の2つの参道があります。
今回は南東の参道から、真っ直ぐ社殿に向かい参拝し、帰りは、北西の参道の石段を降りましたが、その石段を降りた左側に「お稲荷さん」を2つ見つけましたよ!
1つは、勝海舟と縁が深い「四合(しあわせ)稲荷」です。
この神社は、元々「古呂故(ころこ)稲荷」、「地頭(じぬし)稲荷」、「本(もと)氷川稲荷」、「玉川(たまがわ)稲荷」の四社を明治31年遷座合祀し、幕末より赤坂在住の勝海舟が「四合(しあわせ)稲荷」と称えたのが、その名の由来とされています。
とても良いネーミングですよね!多くの幸を与えてくれそうな感じがします。
しかし、今回、最もミステリアスで不思議な強い気を感じたのは、その脇にある「西行稲荷」です。
このお稲荷さんの由来は、昔々に西行五兵衛さんという人が、榎坂を歩いていると狐の形をした三寸程(約9センチ)の稲荷のご神体らしい像を拾い、勧請(神社に移す)したとされています。
そして、このお稲荷さんは神階が「正一位(神社における神階の最高位)」である説明が掲げてありましたよ!
「西行稲荷」の鳥居をくぐると、左側に社殿へ上がる石段と右側に狐穴のような小祠とそのお隣に七福神の「布袋さん」がおられました。
「狐穴と布袋さん」どういう関係があるのでしょうか?本当に不思議な雰囲気なんですよね。
京都では、初午(2月の最初の午の日)にお稲荷さんにお詣りして、布袋さんを受けて帰るという風習があると聞きますが、それと関係があるのでしょうか?
何とも不可思議な気を感じます。ただ、悪い気は、感じませんので恐れないでくださいね。
神様は、やみくもに罰や祟りを我々に与えたりしませんから...
そして、左側の石段を上がると「笑顔の狛狐さん」が出迎えてくれましたよ!
石段を一つ一つあがると、ちょうど自分の目線と狛狐さんの目線が合う所があるんですが、最初は人がいるのかと思いましたよ!
とても、自然で気品がある「正一位(神社における神階の最高位)」にふさわしい格式がある狛狐さんです。
この笑顔をみると、心が救われた気がしてなりません。
本当に来て良かったと心から思わせてくれるお稲荷さんでした。
貴方もこの日本神話を感じさせてくれる神苑を参拝してみてください。
きっと、貴方の心が救われますように!
神とは背中をそっと押してくれるような働きである。
~ 遠藤周作(日本の作家)
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