唐突ですが、野球の話を少しさせてください。

近年、メジャーリーグでは「二番打者最強説」が浸透してきています。

今季も大谷翔平選手の活躍で話題のエンジェルスには
マイク・トラウトという強打者が二番打者として活躍し、
MLB(アメリカン・リーグ)の本塁打では、3位の成績を上げています(2019/6/28 現在)。

通常、二番打者と言えば、バントやエンドラン、右打ちなど小技の上手い選手の
イメージがありますが、では一番の強打者を二番に置くメリットは?

それは、年間の打席数にあると言われています。
まず、二番打者と四番打者とでは、年間(144試合)に45打席くらいの差があり、
九番打者と比較すると、その差はなんと100打席以上という計算になるそうです。

当然、打率のいい選手をより多く打席に立たせた方がいいですよね。

また、野球のデータを統計学の見地から客観的に分析する手法に
「セイバーメトリクス」という分析手法があるのですがこの分析結果からも

「二番に小技は必要ない」、「送りバントは相手バッテリーを楽にさせる」ということが
証明され従来の小技主体の二番打者像が否定されています。

では、この二番打者には、どんなタイプの選手を起用するのがいいのか?

答えは「足が速く、左の強打者が最強の二番打者像」となるそうですよ。

余談が長くなり、スミマセン!

 

さて、自分がこの音楽業界を野球のフィールドに想定した場合

おそらく、今回のライブレポの主役であるアーティストさんを「二番打者最強説」を信じて打順を二番に指名したいと思います。

 

その理由は

アーティストとして、一発の破壊力を持つヒットメーカーであり、
制作する楽曲は、どれも守備範囲が広く(多くのアイドルに提供)、
フットワークの軽い俊敏さを感じます。

最近は、あまりにもフットワークが良すぎて「JASRAC」から監視されている噂も(笑)

そして、何と言っても「人を惹きつける明るさ」を感じます。

自分は、こういう明るさと元気を兼ね備えたアーティストさんが大好きですね。

 

そんな訳で
今夜は、その「音楽業界、最高の二番打者」!
成瀬英樹さんのライブに行ってきましたよ!

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「音楽業界、最高の二番打者」

今回のライブは「The Acoguist」と呼ばれる吉川忠英さんを
お迎えしてのジョイントライブです。

吉川さんは、シンガーソングライター、スタジオ・ミュージシャン、アレンジャー、音楽プロデューサー、そしてアコースティックギターの第一人者としても活躍されています。

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アコースティックギターの第一人者

そんな音楽業界の大先輩をお招きしてのレコ発ライブ!

成瀬さんも気合が入ったでしょうね。

 

さてさて、そのライブですが
オープニングで成瀬さんが一人で登場!

明るい挨拶から『雨のウェンズデー』(大瀧詠一COVER曲)を熱唱してくれました。

いきなり、男前な歌で攻めてくれましたね!

この楽曲は、大瀧詠一の最大ヒット作『A LONG VACATION』に収録されていた隠れた名曲です。

たしか、アナログなレコード盤の時代に『恋するカレン』のB面としてシングルカットされていたと思います。

成瀬「オープニングは男前でやってみました(笑)」

凄く良い感じで、最高の滑り出しでしたよ。

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男前な歌で決めてくれました

そして、吉川忠英さんも登場!
ウクレレ(成瀬)とアコギ(吉川)の
インストゥルメンタルなセッションを聴かせてくれました。

これがとても良い雰囲気の演奏でしたね。

⇒2019/07/01 更新 この楽曲は『A Slack Day』という作品でした。
⇒成瀬さんのご本人のブログでなんと!セトリを公開してくれました。
⇒一曲一曲、丁寧な解説もついていて、感謝です。
成瀬さんのブログはここをクリック

なんてったって1967年製のGibson(ギブソン)J-50ですよ!

噂によるとピアノ1台分の値段と変わらないとか(驚)

ただ、このような名器は、エアコンによる空調の温度変化に影響するらしくて
吉川さんは、一曲一曲の演奏が終わるたびにチューニングをされてましたね。

ついたあだ名が「吉川忠英(ちゅうえい)でなく、吉川チューニング」だとか(笑)

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とても良い雰囲気の演奏でした

さてさて、その「吉川チューニング」さんの1stですが

演奏するギター同様に絶品のライブでしたよ!

個人的には『美しき山』、『ブリキの機関車』

そして、ご自身が楽曲制作で関わった「スタジオヒットパレード」(笑)!

01『岬めぐり』(山本コウタローとウィークエンド)
02『わかれうた』(中島みゆき)
03『なごり雪』(イルカ)
04『いい日旅立ち』(山口百恵)
05『やさしさに包まれたなら』(松任谷由実)
06『涙そうそう』(夏川りみ)

また、ギター演奏のみのインストゥルメンタル風『桜坂』(福山雅治)が本当に良かった!

これぞ!「聴かせるギター」ですね。

立ち見客が出るほどの大盛況なライブ会場に
このギター演奏が感動の空気を運んでくれましたね。

演奏が終了後に鳴り止まない感動の拍手に包まれていました。
吉川さんの優しい人柄と格式の高い演奏がなせる業だと思います。

 

ところで、そんな吉川さんと成瀬さんの接点は?

吉川さんのMCで面白い話を聞かせてもらいました(笑)

吉川さんが長野県のある旅館で車座になって楽しむライブを催していたところ

最前席に明るく盛り上がるソバージュヘアの男性がいたそうです(笑)

話をしたところ、同じ音楽の同業者とわかり、会話が弾んだそうですが
成瀬さんは、当時はソバージュヘアだったんですね(笑)

なんか、自分も見てみたかったですよ。

しかし、AKBに楽曲提供をしていることがわかり

吉川さんは「チクショー!金持ちだったんだ!」と思ったそうです(笑)

他にも行きつけの代官山にある美容室が同じだったりと、
共通する部分も多く、お互いの付き合いが始まったらしいですね。

吉川忠英さん!

感動的なギター演奏、ありがとうございました!

 

そして、2ndステージは今回の主役である成瀬英樹さん!

今回は、ライブ史上指折りの笑えるMCでしたが内容がヤバすぎて公開できません(笑)

成瀬「Twitterとかに上げないでくださいねwww」

と、ご本人も言ってますので公開することを差し控えますね(笑)

それでは、音楽の話題で行きましょう。

今回の成瀬さんが組んだ楽曲達の打順ですが以下の通りです。

01『悲しみをぶっとばせ』
02『Darlin’』
03『あめりか』
04『FM』
05『恋におちたら』(with 黒沢秀樹)
06『君はメロディー』
07『夢』

アンコール
01『You’ve Got a Friend』(with 吉川忠英)
2019/07/01 更新 成瀬さんのブログより上記の楽曲がわかりました。感謝です!

02『赤いスイートピー』(with 吉川忠英/黒沢秀樹)
03『君は僕だ』
04『TSU NA GU』

ラインナップは、アイドルに提供した楽曲やバンド(FOUR TRIPS)時代の楽曲、
飛び入りで急遽、黒沢秀樹さんが参加した楽曲などなどバラエティーに富んだ打順でしたね。

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急遽、黒沢秀樹さんが参加

個人的には『Darlin’』、『FM』、『君はメロディ―』、『赤いスイートピー』、『君は僕だ』が良かったですね。

とにかく、いろんな面で感性が新鮮で気持ちが若いですよ!

特に『Darlin’』という楽曲は、アイドル「Riona」に提供した曲なのですが

改めて聴くと楽曲全体に流れるビートに勢いを感じます。

そして、詞のフレーズがポップでキャッチ―ですよ。

若い感覚がなければ、こういったアイドルに提供できる楽曲は作れないと思います。

ごめん今夜ワケアリでさ♪
多分 LINEもみれないけど♪
見上げた夜空がにじむ I’m in Blue♪

(楽曲『Darlin’』から抜粋)

若い子の生活の一コマから溢れ出るような歌詞が
テンポよくメロディの上をホップしてくる感覚がありました。

さすがヒットメーカーが作り出すワザありの技法だと感心しましたよ。

成瀬「50歳ですが、ハートは乙女ですwww」

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ハートは乙女ですwww

まさに、この境地に達していないと作れない楽曲だと思います。

自分は、アイドル系の楽曲は、それほど興味がないのですが
作詞・作曲したご本人が改めて目の前で、この曲を歌っている姿を見て

凄い説得力を感じました。

こういう感性は、天賦の才なのか、いや「音楽の神」に愛されている証拠です。

 

あと、笑えたのは、L⇔Rの黒沢秀樹さんが急遽、飛び入り参加したくだりですね。

黒沢「成瀬さんから夜中の12時位にLINEが来まして、もう、事務所通してください(笑)」

成瀬さん!
フットワーク軽いし、守備力が高いです(笑)

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もう、事務所通してください(笑)

その黒沢秀樹さんは、ビートルズのCOVER曲『恋におちたら』を成瀬さんと歌い、

松田聖子の『赤いスイートピー』をこの楽曲制作に参加していた
吉川忠英さんの超絶ギター演奏をバックに歌ってくれました。

このスペシャルなサプライズに観客が大きな拍手で喜んでましたよ!

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原曲キーで『赤いスイートピー』

黒沢さんが原曲キーで『赤いスイートピー』を歌い終えた後

成瀬「凄いでしょう!」

吉川「凄い!」

成瀬「でも、L⇔Rは、彼がボーカルでは、なかったんですよ!」

吉川「この楽曲をライブで歌うとことになった時に、英樹君(成瀬)から原曲キーで歌える人を呼ぶと聞かされていたんです(笑)」

場内からも「聖子ちゃーん!」と声援が上がってましたね。

 

成瀬さん!ナイスなセーフティバンドを決めましたね!

多くのファンも大喜びでした。

ライブ後は、豪華な景品が当たるジャンケン大会もあり、至れり尽くせりで楽しかったです。

せっかくのレコ発ですので自分も念願のCDを購入させてもらいました。

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CDを購入!サインありがとう!

最後に。。。。

我らが「ナルちゃん!」こと成瀬英樹さん!

お疲れ様でした。

素敵な歌を手応えが充分なタイムリーヒットを打つように聴かせてくれましたね。

今夜のライブは、笑顔と気合いが溢れていて「ナルちゃんのサイクルヒット」を感じるようなスッキリ感が漂っていました。

カラオケを使用して、ハンドマイク一本で歌った『君はメロディー』を歌い終わったあと、

成瀬「久しぶりにハンドマイクで歌って、フラフラしたけど、気持ちいい!」

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ハンドマイク一本で歌った『君はメロディー』

 

自分で作曲したメガヒットを多くのファンの前で歌うって気持ちがいいだろうね。

とても幸せそうに見えましたよ(笑)

そんな彼の嬉しそうな姿を見ていると

自分も日頃の仕事によるストレスが綺麗に洗い流されたように感じました。

この新鮮な「成瀬英樹」という風がそうさせてくれたと思います。

今後、自分が観るライブの打順は「二番」固定に決めました(笑)

これからも頑張ってください。

楽しいライブをありがとう!

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打順は「二番」固定に決めました(笑)