彼を初めて見たのは、昨年(2016年)の8月28日に行わた黒沢秀樹さんのバースデーユニットライブ『Friends Again vol.7』でした。
そのライブで彼は、黒沢さんとのユニット「クロソワン」として、計6曲を熱唱してくれましたが、当時の印象をこのブログで、以下のように評価したと思います。
『村田和人』さんの若い頃に凄く雰囲気が似ていて、ビックアーティストの予感を感じると。。。
また、その年の11月に行われたライブ『マリコとヒデーズの歌え!課外授業vol.3 ~愛の二重唱~』にも緊急参加してくれました。
そのライブでは、全面出ることなく、ほぼ裏方のような感じでギター演奏をしかっりとやってくれました。
何故、緊急参加になったのか、理由はわかりません。
ただ、これはライブを見た自分の印象ですが。。。
当時、出演メンバーの黒沢秀樹さんは、実兄である黒沢健一さんの病状のことで、ライブでギター演奏できるような状態でなかったと思われます。自分が見ても元気がないように感じましたが、それでもファンのために明るく振舞おうとするプロフェッショナルな姿にとても感動したことを覚えています。
そのライブで彼は、一生懸命にギター演奏でしっかりと黒沢さんのサポートしてくれていましたよ。
そんなアーティスト「SOWAN SONG」の姿に自分は、とても好感を持ちましたね。
そして、ライブ会場で買った『アナログ』というサイン入りのアルバムを今でも大事に聴いていますよ。
だから、あの時から『SOWAN SONG』のソロワークスを一度、聴いてみたいと思っていました。
やっと、その日がやって来ましたよ!
少し、前置きが長くなりました(笑)。
今回は「マエソワヒロユキ」さんこと『SOWAN SONG(ソワン ソング)』の『SOWAN SONG 完全生音弾き語りライブ』に行ってきました!
この『SOWAN SONG(ソワン ソング)』とは、本名であるマエソワ ヒロユキさんの一人ユニット名です。
とても、ユニークな名前ですが、その由来は、「前岨(マエソワ)」という珍しい苗字から、「ソワン」というあだ名が付いて、「ソワンの歌」として活動名を「SOWAN SONG(ソワンソング)」と命名したそうですね。
このブログでは、以降「SOWANさん」と呼ぶことにします。
さて、本日の会場ですが、下北沢駅から徒歩6分くらいにある「lete(レテ)」というカフェバーのようなお店でした。仕事の疲れや慌ただしさを忘れさせてくれるような「飾りのない安らぎの空間」を感じます。
ライブの開演時間が20:30でしたので、都内であれば仕事の帰りに来るのもいいかもしれませんね。
ほぼ、時刻どおりにライブがスタートしましたが、その生演奏と生歌にとても感動しましたね。
ライブのタイトルどおりに完全に「生音」の弾き語りです。
マイクも使用せず、アコースティックギターと生歌です。
飾りの無いその演奏スタイルがとても良い感じでしたよ。
CDで聴くより、桁違いに良く聴こえます。
そのライブ全体の印象ですが、聴き手の想像力を掻き立てるような美しい独特の世界を感じます。
一言で表現すると「詞とメロディの間に何とも言えない良い感じの余白」が存在しますね。
また、大阪出身のアーティストさんで、とても明るいキャラクターなのでMCも面白い話が聞けましたよ。
そして、アーティストとしても、弾き語りやバンドスタイル、どんな音楽シーンでも対応できる才能を感じます。
今回、印象に残った楽曲は『虫の音』、『Sleeping Face』、『喫茶ブラジル』、『江ノ島心中』、『いけない、唇』、『朱いダンス』などですが、カバー曲も良かった!
まさか、この弾き語りで「L⇔R」の『Package…I Missed My Natural ~パッケージ~』を聴けるとは思いませんでした。
アコギでこれを歌うには、凄いテクニックが必要だと思いますが、それを難なくこなしてしまうことに驚きましたね。
また、途中でアコギからスパニッシュギターに持ち変えて、クラッシックスタイルで豪快に演奏しながら歌った『ヴォラーレ(VOLARE)』には、拍手喝采でしたね。確か、キリンビールのCMに使われていた楽曲だと思いますが、とてもアクティブに演奏し、歌ってくれましたよ。
常日頃から、音楽に対して努力や勉強を惜しまない姿勢を強く感じますね。
MCでも、楽しい話が聞けましたよ。
今回のライブで一曲目に歌ってくれた『虫の音』ですが、この楽曲は黒沢秀樹さんとの出逢いの楽曲らしいですね。
SOWANさんの楽曲を聴いた黒沢さんは、印象として「こんなにもいろんな要素を取り入れた楽曲を作るなんて、きっと、数多くの音楽を聴いてきたアーティストに違いない」という旨の評価をしていたようです。
実際に初めてSOWANさんと対面した黒沢さんは、音楽について語りあった時に「どんな音楽を聴いてきたの?」と質問。たぶん、黒沢さんは「ブリティッシュロックやリバプールサウンド」等の影響を受けたと想像していたのでしょう。。。
しかし、SOWANさんは「RC(サクセション)や泉谷しげる」と答えて、ドン引きされたようです(笑)!
また、SOWANさんは、引っ越しをされたようですが、体力を鍛えようと近所を散策しているとボクシングのジムを見つけて本気で習おうかと思って、ジムの前に佇んでいると中から屈強なジムの人が出て来て「見学していきますか?」と言われたそうですが、その凄い筋肉を見て見学は断ったそうですよ(笑)!
いや、ボクシングはやめた方がいいですよ(笑)!
ギターを弾く繊細な指先がゴッツイ指に変わってしまいます(笑)!
「SOWAN SONG」のファンの人達!
彼がボクシングのジムに通わないように、絶対に反対してください(笑)!
そんな感じで、楽しいライブは、あっという間に終わりましたが、ライブが終わった後、SOWANさんが自分の方に来て話しかけてくれましたよ。「曼荼羅のライブ以来ですね」と。。。
そうです、昨年の『マリコとヒデーズの歌え!課外授業vol.3 ~愛の二重唱~』の時のことを覚えてくれていたんですね。
ライブ後で疲れているのに、快くCDにサインもしてくれました。
やはり、今回のライブに来て良かったと思います。
自分が感じていたことに間違いはなかった。
それは、アーティスト『SOWAN SONG』とは、歌だけでなく、あらゆる面で人を感動させることができると確信できたからです。
そして、ライブが終わった後の充実感でとても「良い顔」をしていましたよ。
彼がライブハウスの外まで見送りに来てくれた時、外は雨が降っていました。
その雨を心配してくれて、別れ際に握手をした優しい手の感覚は、この夜のライブの想い出とともに一生忘れないと思います。
良いライブと想い出をありがとう!
小さな意地悪がなくなりますようにと願い歌い続ける男。『SOWAN SONG』!
その世界に知らず知らずに落ちていく自分がいました。
今宵の時間旅行は夜更けまで
その歌声で時間を止めてほしい
後世に名を遺すビックアーティストの予感とともに。。。
Special thanks.
A beautiful song that stops the world.
It’s 「SOWAN SONG」
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