先日、映画の招待券を頂くことになり、久しぶりに映画館に足を運びました。
そう言えば、このところ映画館へ行って映画を鑑賞する機会が全くなくりましたね。
面倒だから、DVDがレンタルされるまで待ったり、今ではPCやスマホ、タブレットなどのデバイス機器でいつでもダウンロードして映画鑑賞ができたりと、いろんな選択肢が増えて便利になった反面、映画鑑賞自体の醍醐味を忘れていたような...
そんな訳でもともと鑑賞する気が無く、たまたま頂いた映画の招待券を持って新宿へ!
訪れたのは、新宿シネマカリテという映画館でした。
行ってみて、まず驚いたのは、映画館が凄く小奇麗でした。トイレも最新のウォシュレットが装備されてました。
昔の映画館のトイレは、「できれば使いたくない」ようなトイレが多かったのですが、とても清潔で綺麗に変わりましたね。まあ、たまたま「新宿シネマカリテ」だけ綺麗だったのかわかりませんが...
あと、映画館のロビー装飾がとても変わってましたよ。
なんと、観賞魚の生体展示として、ウーパールーパーを入れた水槽がディスプレイされていました。
上映時間まで少し、時間があったので水槽のウーパールーパーに釘付けになりました。
とても可愛く、愛嬌があって癒されました。
このシネマカリテでは、「ヒーリング・アクアリウム」第12弾として、ディスプレイしているとのことですが、このようなロビー装飾は、今の映画館では、必須アイテムらしいですね。
さて、館内ですがこのシネマカリテという映画館はミニシアター系の映画館で上映会場がシネマカリテ1、2という形式で2つありました。
1の方が97座席で2が79座席あるようで、自分は今回1の97座席ある方のスクリーンで映画を鑑賞しましたよ!座席は、ゆったりとして隣が気にならない程度で、映画鑑賞がストレスなく楽しむことができました。
どんな、映画を観たかというと邦題「ビック・アイズ」という、今から50年以上も前に実際にアメリカのアート界で起きた、「ゴーストぺインター」事件を題材にした映画でした。
まあ、日本でも「ゴーストライター」という事件がありましたよね。
映画の内容を詳細に言うと面白味がないので言いませんが、思ったことは、人は名誉や名声を手に入れると、より多くの名声や名誉が欲しくなり、歯止めが聞かなくなるのかと...
道徳に反して、悪いことと思いつつも名誉、名声、それらから得られる自分への富や財産を必死に守りたくなる。とても悲しい嵯峨を誰もが持っているのではないでしょうか?
完璧で欠点や問題を抱えることがない人間は、いません。
誰もが落ちる可能性を持っている人間の業のようなものを感じました。
ゴーストと呼ばれる人達も自分の作品がそんなにも注目されず、高い評価を受けることがなければ、訴訟を起こしたり、問題視するようなことは、なかったのかもしれないのですが、自分の予想を遥かに超えた名声や名誉、財産を目の前で見せられたときに「本当は自分の作品だ!」、「この名誉や名声は、自分が受けるべきである!」と思うようになるでしょうかね。
それは、ゴーストを依頼する側も受ける側にも責任がありますよね...
そして、それに気づかずにその作品を讃えて来た私たちは、真実を知った瞬間にその作品がとてもつまらなく感じるようになるんでしょうかね。
芸術作品は、その完成度より、その作品が制作された背景や作者自身の生立ちや歴史が必要なんでしょうか?
とても、考えさせられました...
それにしても、映画の醍醐味は、大画面の迫力や大音響ではないでしょうか?
それは映画館でしか感動出来ないです。
今回の映画は、それほど、映像や音響に重点を置いたストーリーでないのですが、そのことを痛切に感じました。
一人で部屋に籠って、テレビやPC、スマホ、タブレットの限られた画面サイズで映画を観るのもいいかもしれいけど、大画面、大音響で多くの人達と驚きや感動を分かち合うのもいいかもしれない...
そんな気にさせてくれた今回の映画館での映画鑑賞でした。
自分の住む社会と自分を切り離しては、生きてる意味が半減するんじゃないかと言いたかった。
現実逃避の方法の一つとして世をすね、突き放し無関係を装う。
若い人は自分の回りのことを冷笑するのがクールだと思っている。
まるで他人事みたいに距離をおいてシニカルな態度で「こんなもんさ」と突き放すのがカッコイイと思っている。その手の映画だっていっぱい作られている。
そんな態度はクールでも何でもない。
逃げてるだけ。
by Gary Ross (ゲイリー・ロス/アメリカ合衆国の映画監督)
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