90年代後半から2000年代の初頭に演劇集団キャラメルボックスの芝居をよく見に行っていました。
その芝居の中でも『さよならノーチラス号』、『あなたが地球にいた頃』という公演が好きで、その芝居の楽曲を提供していたのが「Scudelia Electro(石田ショーキチ)」、「Two Of Us(川久保秀一)」でした。
その当時、劇団の看板俳優の一人として上川隆也さんが熱演されていたことも覚えています。あの頃、現在のような状況をとても想像できなかった。音楽の不思議なつながりを感じます。
今回はそんな過去と現在の「点と点が線でつながった」ライブに行ってきましたよ!
そうです!『マリコとヒデーズの歌え!課外授業vol.4~阿久悠はかく綴りき~』のライブに行ってきました!
この『マリコとヒデーズの歌え!課外授業』の企画は2年前に今回のライブ会場である吉祥寺 曼荼羅で初披露となりました。
その頃は、『川久保秀一の曼荼羅 Music Flow』というような暫定的なタイトルでしたね。
ライブの企画そのものも、一過性だと思われていたかもしれません。
また、ライブの出演メンバーも、たまたま川久保さんのラジオにゲスト出演してくれた井手麻理子さんと黒沢秀樹さんのスケジュールが空いていたことで決まったと記憶しています。
しかし、当時このライブを見て自分は確信しましたね。
これは、吉祥寺の音楽シーンで注目を浴びるだろうと...
その後、このライブは、やはり評判を呼び、その後『マリコとヒデーズの歌え!課外授業』という企画化されました。
このライブには、曖昧なリアクションは存在しません。
回数を重ねるたびに話題を呼ぶライブが「歌え!課外授業」です。
もう、チケットの入手が困難になりそうだし、ライブハウスだけでは収まらないムーブメントを感じますよ。
近い将来、プラットフォームをライブハウスから大きなホールに移して行わる日も近いと感じますね。
前評判が良いので開演の2時間前にライブハウスを覗きに行ったら、もう既に並んでいる人がいました。
開場時間が近づくにつれて、道路まで溢れる行列になっていましたよ。
たまたま、通りかかった人が「この行列は何?有名な外タレとかくるの?」と並んでいるファンに聞いていました(笑)。こんな日が来るのを自分は、ずっと前から待っていたのかもしれない。
このライブは大成功じゃないですかね。
もう、自分なんかが、SNSやライブレポで応援しなくてもじゅうぶんに認知度が上がっているような気がします。
またまた、前置きが長くなりましたね。すみません。
さて、今回のテーマである阿久悠さんといえば、生涯、作詞した曲は5,000曲以上、そして数々のヒット曲を世に送り出した偉大な作詞家です。ジャンルはとても幅広く、歌謡曲や演歌を中心にフォーク、アニメ、CMなどの多く分野で名作がありますが、「感動する話は長い、短いではない。3分の歌も2時間の映画も感動の密度は同じである 」という名言も残してますよね。
作詞家として活躍されている松本隆さん、秋元康さん世代のパイオニア的な存在でした。この偉大な作詞家をテーマに据えて、『マリコとヒデーズ』が、どんなアプローチをするか期待していました。
さて、今回は1時間目と2時間目にわかれた(課外授業の設定ですので)2部構成です。
美味しい給食もあり、至れり尽くせりのライブでしたよ。
そして、1部と2部を通じて、井手麻理子さん、黒沢秀樹さん、川久保秀一さんがそれぞれ、魅力的な見せ場を作ってくれました。
井手麻理子さん
今年の8月「清瀬みぎわ教会」でのライブ以来ですね。
どんな宝石より輝く「100万カラットの歌声」をまた聴けて大満足です。
毎回、紅一点で頑張ってくれてますが、この『マリコとヒデーズの歌え!課外授業』での井手麻理子さんは、本当に歌うことを楽しんでいるような感じがしますね。
今回のテーマである阿久悠さんの作詞した楽曲でどんな曲を歌うのか、興味がありましたよ。まぁ、アーティスト「井手麻理子」の実力を知っている自分は、どんな楽曲でも最高のパフォーマンスを見せてくれると期待していましたね。
今回は、なんと!
「津軽海峡冬景色(石川さゆり)」のカバーを歌ってくれました!
演歌でも観客を魅了する歌唱力を改めて感じましたよ。
あと、沢田研二さんの「時の過ぎゆくままに」も良かったです。
あえて、男性シンガーのカバーを歌うのは、ひょっとして、黒沢さんの原曲キーシリーズに対抗したからですかね(笑)!
また、MCでは腹式呼吸や発生練習にまで、詳しく解説してくれたのでとても勉強になりました。
あの「100万カラットの歌声」は、まさに努力の賜物なんですね。
しかし、今回のライブでは江利チエミさんのカバー「テネシーワルツ」がやばり、何と言ってもベストだと感じましたよ。
黒沢秀樹さん
江ノ島のライブハウス「虎丸座」で行われた川久保さんのライブ「川久保秀一 5thアルバム発売記念Live」以来です。
密かな楽しみにしていた原曲キーシリーズ、今回はどんな楽曲なのか、期待していましたよ。
この黒沢秀樹が歌う「原曲キー」シリーズは、すごい評判らしいですね。
それを聴くために多くのファンが段々増えているような気がします。
そして、今回はなんと!
「五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)」と「ロマンス(岩崎宏美)」を熱唱してくれました。
この課外授業では、女性アーティストのカバーしか歌わないので、普通では見ることができない「黒沢秀樹」を感じることができます。
それは自分の楽しみの一つでもありますね。
何と言っても会場全体が盛り上がっていましたよ。
持ち歌の「wonderful summer」を歌う時に初めて、まともに男性の楽曲を歌うことになりますが、この原曲キーが話題になったので、ますますハードルが上がってしまって、気の毒な気がしますが、それでもそのハードルを難なく乗り越えてしまう。
そんなプロ根性がとても好きです。
そして、2時間目に登場してくれた、今回のスペシャルゲスト。
石田ショーキチさん!
今回、ゲストに来てくれた石田ショーキチさんは、90年代から日本の音楽シーンに常に新しいスイッチを入れ続けたアーティストです。
あの頃、渋谷系のポップフリーク達の間では「フリッパーズがいなくても、スクデリがいる」と言わしめたほど、狂信的な支持を受けていたことを記憶しています。
その石田ショーキチさんが中心となってプロデュースしてきた「Spiral Life(スパイラル ライフ)」や「MOTORWORKS(モーターワークス)」を見てもアーティスト「石田ショーキチ」とは、ブリティッシュやエレクトロ・ポップをリアルに追求してきた音楽界の鬼才であると感じます。
そして、90年代日本の演劇界に圧倒的な衝撃とブームも湧き起こした演劇集団キャラメルボックスの製作総指揮である加藤昌史さんは、以下のコメントを残しています。
「天才・石田小吉の奏でるメロディーとSCUDELIA ELECTROが創り上げるシンプルかつ職人芸が光ったサウンドは、キャラメルボックスの行く道にいつも静かに待っていてくれるのです。」
その鬼才が「ミュージックパイロット」として、このライブに参加してくれました。
嬉しいじゃないですか!
だから、自分は予想していましたよ。
課外授業シリーズの最高傑作になると...
その予想どおり、10曲のメドレーを息をつく間もなく、歌う姿はパワフルそのもの、凄く嬉しい気持ちになりましたね。
ポップフリーク達が聴いたら、きっと涙ものですよ。
町田高校の特別顧問の教授として「エネルギー保存の法則」を自ら熱唱することで観客にみごとに証明してくれました。
ショーキチさん!最高のパフォーマンスをありがとう。
南方美智子(Pf)さん
毎回、ピアノ演奏をありがとうございます。
南方さんは、このライブの影の功労者ですね。
しっかりとした、ピアノの演奏があるからこそ、このライブの演出が際立って良く感じます。
昭和歌謡のいろんな楽曲を演奏することは、大変な努力だと思います。
これからも頑張ってください。
また、機会があれば演奏だけでなく、あの超シュールな感覚の「ねこマジ」みたいな歌を聴いてみたいです。
お疲れ様でした。
川久保秀一さん
毎回、ファンが増加してますよ!
もう、この曼荼羅のライブハウスだけでは、収まりきらないと思いますね。
SNSやブログでも評判がいいですし、この『マリコとヒデーズの歌え!課外授業』の話題で盛り上がってます。
もう、楽にチケット予約が出来なくなったり、整理番号の必要性も感じますね。
今回は、早めにこの会場に来たのですが、なんと!既に並んでいる先客がたくさんいましたよ。
できれば、今後は、大きめの会場や整理番号も検討してください。
やはり、自分はアーティスト「川久保秀一」として歌う姿が、断然に良いです。
もう、「歌の上手い司会の人」では、決してありませんよ(笑)!
シンガーとして、アーティストとして、何処に行ってもファンを喜ばせることができる一流アーティストです。
これからもそう信じています。
今回は「熱き心に(小林旭)」のカバーが良かったですね。
川久保さんの声質によく合ってましたよ。
でも、自分はオリジナルの「チンチン電車」がやっぱり好きですね。
そして、このライブのために作った「国立ジョージタウン中学校校歌」販売おめでとう!
大盛況で売れていましたよね。
今回も、もの凄く楽しいライブをありがとう!
トータル的なエンターテイメント性を求めららるライブで、毎回こんな楽しいライブを企画できるなんて、並の才能ではありません!
そして、川久保さんのライブに毎回協力してくれる魅力的なアーティストがたくさんいることは、すごいことだと思います。
アーティスト「川久保秀一」の才能や人望が、きっと多くのアーティストさんからみても魅力を感じるのでしょう。
関西の遠征ライブ!がんばれ!
「新たな伝説」として関西人の度肝を抜くようなライブの成功を期待してます。
そして、次回のライブ(吉祥寺 GB)も期待していますよ!
Special thanks.
Healing melody!
Gift from the AOR.
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