「好きな花は、何ですか?」と質問すると、『バラ』と答える人が多くいるかと思います。
また世界で最も愛されるお花に『バラ』と答える人も多くいるかもしれません。
自分は、桜や梅の花も好きですが、同時に『バラ』の花にも魅力を感じます。
そこで、この『バラの魅力に惹かれて』をシリーズで記事にできればと思った次第です。
日本では、『バラ』を字で表現すると、カタカナの『バラ』であったり、漢字だと『薔薇』、単に平仮名だと『ばら』となりますが、その表現の仕方でいろんな印象を与えてくれますよね。
日本では、もともと「いばら」と呼ばれていましたが、転訛して『ばら』と呼ばれるようになったそうです。
また、漢字で『薔薇』と表現すると、何か文学的で高貴な印象を感じます。これは漢語の音読みで「そうび」「しょうび」とも読まれるそうですね。
唐突ですが、『バラ』には、何故に棘があるのでしょうか?
それには、諸説あるようですね。
例えば『バラ』の原種の多くは、ツル性の植物なので、茎や枝を周囲にひっかけて、自生するのを広げるためとか、草食動物に食べられないよう、柔らかな茎や枝を棘で守っているとか、etc...
その中に『バラ』が自然界で生き残りをかけた防衛手段として、魅力的な花の色や香りでハチを誘い、受粉の時には邪魔ならないように棘を花の近くから避けるように進化したという説があります。
なるほど、花はハチの受粉(めしべにおしべの花粉が付く)がないと、自分達の子孫を繁栄できないし、自然界でも生き残ることが出来ないですからね。
でもね...自分は、こんな風に考えています。
それは「バラの棘は人に愛されるためにある!」と...
『バラ』は、愛情注いで育てようとしても、必ず美しく咲かない場合もあります。
それは『バラ』の意思によるもので、時間をかけて、待たされたあげくに、思うように美しく咲いてくれない...それでも『バラ』には、世話をしたくなるほど、好きになる魅力があります。
『バラ』は、ハチだけでなく、人間に対しても、そんな魅力を向けてくる、意思を持つ生き物なんだと思いますよ!自分に人間の好意を向けさせておいて、あまりにも近しくなりすぎないように、その棘で威嚇する...
『小悪魔的な魔性の魅力をもった女性』といったイメージでしょうか?
「存在が気になり、愛さずにはいられない、気まぐれで待たせ上手な恋愛魔術師」
そんな、フレーズが飛び出しそうですね!
その魔性の虜になってしまうような、女性的なイメージを『バラ』に感じます。
『バラ』には、棘があるからこそ、魅力があるんですよ!そして、人から愛されるんですよ!
女性にとって、そんな魔性の力は、魅力的に思えてしまうのではないでしょうか?
『バラ』を原料とした香水は、そんな思いを表しているように思えます。
美し過ぎる女性を『綺麗な薔薇には棘がある』=『危険』と揶揄することもありますが、そんな魅力に参ってしまう世の男性も多いのでは、ないでしょうか?
昔、 太田裕美さんが歌っていた『しあわせ未満』という楽曲がありました。
そこには、こんなフレーズがあります。
棘のあるバラ、れんげ草♪
女もそんな二通り♪
ハニカミ屋さん!家柄のいい♪
もっと利巧な男探せよ♪
貴方は、どちらですか?
Women are as roses, whose fairflower being once displayed, doth fall that very hour.
女はバラのようなものでひとたび美しく花開いたらそれは散る時である。
by Shakespeare (シェイクスピア/英国の劇作家、詩人)
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