貴方は、どんなアーティストや楽曲が好きですか?

そして、その理由は? と聞かれたらどう答えますか?

どんな理由があるにせよ最終的に『ただ好きであることに変わりない』と答えますか?

でも、時々、自分はこんな風に思うことがあるんですよ。

もし「好きな本当の理由」がわかったら、違う世界が見えてくるかもしれないと...

まるで「自分探し」をしているようにも感じます。

さて、今回は「自分探し」を追い求めて、杉山清貴さんの日比谷野音ライブ「The open air live “High & High 2016″」に行ってきましたよ!

杉山さんと言えば、1980年代とくに1983~1985年に一世風靡した「杉山清貴&オメガトライブ」を想い出します。夏・海・リゾートをテーマとしたサマーソングのヒットメーカーでしたね。

当時のナンパな男達は、車のカーステレオに必ず、この「杉山清貴&オメガトライブ」の楽曲を仕込んでましたね(笑)!

女の子を口説く「必殺のツール(道具、手段)」でしたよ!

車の中で「君のハートはマリンブルー」の曲が流れると女の子を口説ける!

そんな神話がありましたよ(笑)。

なので、女性ファンだけでなく、こんな不埒な考えを持つ男達にも信仰に近い人気がありましたね。

当然、自分もそんなダメ男達の一人でしたよ(笑)!

しかし、時代も流れ、結婚もして、そんな「必殺のツール」や「信仰」も必要ない「ただのオッサン」になった自分は、今でも杉山さんの楽曲が好きです。

「杉山清貴」として、ソロ活動している現在でも...

何故でしょうか?

これこそ「好きな本当の理由」とは何か? 気になるところですね。

そんな「自分探し」をする目的もあって、今回のライブは楽しみにしていましたよ!

さてさて、自分は今回のライブは2年ぶりの野音なのですが『杉山清貴 ソロデビュー30周年』ということもあり、盛り上がりも最高潮でしたね。

オープニングは『さよならのオーシャン』からスタート!

スモークマシン全開で早くも会場の約3000人がオールスタンディングで熱狂しましたね!

そこから約30分は、オールスタンディングが続きましたよ!

まるで『懐かしい友人』と出会えたような喜びに包まれましたね!

自分の記憶を辿ると全21曲を熱唱してくれまた。

たぶんですが、以下のラインナップです。

————————————————–
さよならのオーシャン
水の中のAnswer
最後のHolyNight
奪われた倦怠(アンニュイ)
SHADOW
BOYS OF ETERNITY
RIVER(リバー)
海鳥 upon a sky
サンセットラナイバー
サンセットラブソング
Bay area kids
君の休日
青空が目にしみる
週末のアドレナリン
reflexive love
miss, dreamer
プリズムレインに包まれて
Fly Away~御伽噺のような不思議な夢~
Glory Love
ふたりの夏物語
タイをはずして
————————————————–

熱唱!お疲れ様です!

しかし、杉山さんの声量の凄さには、驚きます!

この広い野音が小さく感じるくらいですよ!

まさに『奇跡の歌声』を持つアーティストです。

この『奇跡の歌声』を持つアーティストを自分は、まだ数人しか知りません。

あの心地良い高音は、今でも自分の胸にザクザク突き刺さる感じがします。

ドキドキですよ(笑)!

今回のライブで、嬉しかったのは『奪われた倦怠(アンニュイ)』『SHADOW』『BOYS OF ETERNITY』『週末のアドレナリン』など、ふだんは聴けないような楽曲が聴けたことですね。

また、凄く印象に残ったのは『海鳥 upon a sky』です。

会場の至るところからシャボン玉が飛んで来て野音が幻想的な風景に変わりました。

シャボン玉の間を漂うように杉山さんの歌声が場内に流れて聴こえましたよ。

とても、ファンタスティックです!

多くの杉山ファンは、このシャボン玉を事前に用意していたのでしょうか?

凄い演出ですね!

でも、一番良かったのは、最後のアンコールで熱唱した『ふたりの夏物語』『タイをはずして』です。

場内が大合唱に包まれましたよ(笑)!

天気にも恵まれて、野音の夜空に「Double Rainbow(幸せの虹)」が描かれたように感じましたね。

通路を挟んで、隣の客席にいた自分と同年代と思われる男性の方も笑顔でStanding ovation(スタンディングオベーション)を繰り返していました。周りをみると、やはり自分と同じようなオッサン達が同じように熱狂していました(笑)!

普段は、固くネクタイを締めた地位や役職のある方々だと思いますが、少年のように喜んでいましたよ。

もしかしたら、彼らも若かりし頃、この「必殺のツール」を使っていたのかな?

でも、今の自分たちには「必殺のツール」は、必要ないと思います。

何故なら、仕事から解放され、タイを緩めた時、楽しい時も、悲しい時も、今現在も、どんな時でも『人生のツール』として『杉山清貴』を選んだから...

人生に訪れるであろう数少ない幸せの時間を好きなアーティストや楽曲に賭けているのかも...

それが「好きな理由」だったのかと...

貴方は「好きな理由」を探して自分の心と語り合うことがありますか?

それは「新しい自分、今まで気付かなかった自分」を発見する近道かもしれませんね。

そうそう、今回のライブに一緒に来た自分の嫁さんも「杉山清貴」ファンです(笑)!

ただ「必殺のツール」は通用しなかった...

日比谷野音

日比谷野音の外から

楽曲『タイをはずして』から

明日の朝 この街出る
自分に賭けるよ
チャンスの波 乗り切るボート
必ずみつける

作曲 杉山清貴
作詞 青木久美子