バラの魅力について、あれこれと考えていたのですが、そもそもバラが地球上に登場したのは、いったい、いつの頃からなんでしょうか?
調べてみると、その起源は「3500万~7000万年前」にも遡るとされているようです。
バラは、高等植物(根・葉・茎の三器官に分化している植物)としては、遥か昔の太古の時代から、存在し続けてきたんですね。
人類の起源が200万年前とされるので、人類の大先輩ですよ!
その間に大自然の猛威や草食動物に食べられずによく頑張ってきましたよ!
発生した場所は”ヒマラヤ山脈の麓”というのが有力な説らしいです。
ここは、地球上で最も標高の高い地域です。「高嶺の花」という諺がありますが、当時から手が届かない高貴な存在だったのですね。
そんな「高嶺の花」であるバラを人間が愛し始めたのは、いつ頃なんでしょうか?
人とバラの関係を表した歴史もかなり古いようで、文献で登場する最古のバラは、紀元前2000年頃のバビロニアの「ギルガメシュ叙事詩」の中に、「花を嗅ぐイシュタル」と書かれたものがあって、この花がバラとされています。
「イシュタル」とは、英雄ギルガメッシュを誘惑する官能的な女神です。女神さえも、このバラの魅力を感じて、その力を利用していたのでしょうか?
この「イシュタル」をモチーフにしたとされる小さなレリーフがパリのルーブル美術館に「花を嗅ぐ女神」として所蔵されています。確かに、その右手には一輪のバラの花を持っているように見えます。
紀元前2000年頃のバラは、どんな香りだったのでしょうか?
また、絵画では紀元前1500年頃のギリシャのクレタ島で発見された壁画にバラが描かれて、最古のものとされています。バラの栽培もこの頃には、既にあったとか...
でも、絵画に描かれたバラと言えば、ボッティチェリの1485年頃の作品に「ヴィーナスの誕生」というのがありますが、これが衝撃的でしたね。
ヴィーナスと言えば、ローマ神話の愛と美の女神ですが、その生まれたばかりのヴィーナスに、ゼヒュロスという西風の神がバラの花を吹き付けている絵画があるのですが、これが、素晴らしい!
愛と美の女神にバラの花を吹きかける発想は、凄いですね。何というロマンテックな!
『バラの花びらを吹きかける』なんて、文学や歌詞に表現しても凄いイマジネーションを感じさせますよ!
現在でも、イケてる愛の表現でしょうか?
愛の表現や祝福としてバラの花びらを吹き付ける『Rose of the Splash Dream!(バラの夢が弾け飛ぶ!)』といった感じでしょうか?
貴方も愛する人から、バラの花びらを吹きかけて貰ったら、どんな感じでしょうか?
自分の嫁さんにやってみようかな... 全部、掃除機で吸い込まれたりして...
Respect a lady!
They interweave a rose in heaven for a life on the ground!
女性を尊べ!
彼女らは地上の生活のために天国のバラを織りなす!
by Friedrich von Schiller(フリードリヒ・フォン・シラー/18世紀ドイツの詩人・戯曲家・思想家)
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