数年前、12月の年の暮れに大きなカメ(直径40~50cmで種類は不明)が交通量の多い道路にいて、車やバスにひかれそうになっていたのを助けたことがありました。
何故、冬の12月末に道路にいたのか?どこからやって来たのか?全く分からず、ただ、危ないと思い、青信号の間にその道路を横断中のカメを捕獲して、近くの公園の池に逃がしてあげました。
そんな出来事があったことも、忘れかけていたのですが、最近になってカメに縁のある出来事を感じました。
まず、嫁さんが新しく就職した職場がJR亀戸駅の近くにあり、その近くの亀戸天神社という神社の池には、沢山のカメがいるとか...
その昔、亀戸は亀の形をした小さな島で、亀島とか亀津島と呼ばれていたそうですが、嫁さんが前職を辞めて、6~7ヶ月間の就活でやっと見つかった職場が、この亀戸の地にあり、カメの恩返しとして、カメと縁のある場所を嫁さんに導いてくれたのかも...
ただ、助けた本人である自分には、カメさんのご利益がないのが不満の残るところですが、いつか竜宮城のようなところへ連れて行ってくれるのでしょうか?
そんな訳で今日は、そのJR亀戸駅の周辺を嫁さんと散策しましたよ。
まず、「亀戸香取神社」と言うところにお参りしました。ここは「スポーツ振興の神」として有名なパワースポットでもあり、スポーツに関連した大会や試合の勝利を願って、多くの参拝者が訪れるそうです。また、受験の合格祈願、無病息災のご利益もあるそうですよ。
ここの境内に大黒神と恵比寿神が祀られていましたが、この大国神と恵比寿神を中心として、周囲の寺社に残りの福神を配して成立したのが「亀戸七福神」らしいですね。次回は、七福神めぐりに挑戦したいものです。
他にも、「亀戸大根之碑」というものがありました。この亀戸大根は江戸時代も末期の文久年間(1861~64)頃に当社の付近で栽培が広がった大根で大きさはニンジンより少し大きく、お多福大根とも呼ばれていたそうです。
近くのお弁当屋さんに「亀戸大根まんじゅう」という、珍しい饅頭が売っていましたので関連があるのでしょうか?一つ買って頂きましたが、「肉の入っていない上品な肉まん」のような感じで、とてもヘルシーで美味しかったです。
また周辺からは、東京スカイツリーも見えてとても良いロケーションでした。
次に「亀戸天神社」を参拝させて頂きました。
学問の神様「菅原道真」をお祀りする神社で正保三年(1646)九州太宰府天満宮の神官だった菅原大鳥居信祐公(道真公の末裔・亀戸天神社初代別当)が神のお告げにより、道真公ゆかりの飛び梅の枝で天神像を刻み、天神信仰を広めるため社殿建立の志をもって、遠くは日光または盛岡などの諸国を巡り、その後、江戸の本所亀戸村にたどり着いて、村に元々あった天神の小さなほこらにご神像をお祀りしたのがこの神社の由来らしいです。
梅と言えば、もうすでに鳥居の傍にある梅の木に、梅の花が開花していました。また境内には藤棚が沢山ありましたので藤の花が咲く季節になると、とても見応えがあるでしょうね。あと、境内の池にカメも沢山いるとか...
さて、カメに話を戻します。カメは縁起の良い動物なんですよね。
鶴とセットで「鶴は千年、亀は万年」、「鶴亀」とか言ったりして、長寿や縁起を祝う言葉だそうです。
実際は、鶴がタンチョウヅルで20~30年、亀はゾウガメで100~200年の寿命年数だそうですが、それでも長生きですね。
また、カメの羅の紋様の六角形は吉兆を表す図形として家紋に好んで使用されるらしいですね。
この六角形は、ヘキサゴン(HEXAGON)と呼ばれ、六つの頂点と同じ長さの辺をもつ多角形で、力学的に最も合理的かつ耐久性に優れる図形とされているそうです。
自然界では、「ハチの巣」、「雪の結晶」。学術では、「ベンゼン環」「六角数」。産業では、「鉛筆」「ボルト」「レンチ」などがこの六角形の図形ですよね。
ところで、カメの甲羅や蜂の巣など、六角形連続構造は、ハニカム(HONEYCOMB)と呼ばれ、英語では、「蜂の巣」という意味で蜂の形が由来し、日本では、特にこの連続構造図形を「籠目(カゴメ)」と呼んでます。
際限なく広がる連続性から「子孫繁栄を表す吉兆文様」として様々な生活様式に用いられています。「カゴメ」の持つパワーをして「龍の力」と表し、「かごめ」に「竹」「龍」の字を充てて「籠目(かごめ)」としました。
円形を集めて周囲から均等に圧力を加えると六角形のハニカム構造となり、エネルギーが均衡分散し、かつ調和する最終的な形態。またそれが連続すると更に構造的合理性かつ耐久性が向上するとのこと。
何か奥が深いお話ですね。この六角形にまつわるお話は、要調査ですね。全世界に共通する自然、宇宙観が深く関係しそうで、とてつもないパワーを感じました。
でも、自分はまだ、浦島太郎のように竜宮城には行けません。
この勉強する機会だけを、助けたカメが授けてくれているのですね。まぁ、いいか!
盲亀の浮木(もうきのふぼく)
大海の底にすみ、百年に一度だけ海面に出てくる盲目の亀が、海面に浮かぶ一本の木に出会い、その木にあいている穴に入ることは容易ではないという、仏教の説話から仏または仏教の教えにめぐり合うことは、非常に難しいこと。
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