唐突ですが「宗教」とは何でしょうかね
自分は、特定の宗教も信仰もありませんが。。。

ところで、こんな言葉をご存じですか?

我、神仏を尊びて、神仏を頼らず

これは、戦国時代後期から江戸時代初期に
生きた剣豪、宮本武蔵の名言です。

慶長九年、京都の「一乗寺下り松」で武蔵は
吉岡一門と因縁の決闘を決意します。

その武蔵が戦に向かう途中、「八大神社」という神社の前で
足を止め、決闘の勝利を祈願しようとしますが社殿の正面で
手を合わせようとして止めます。

そこで
我、神仏を尊びて、神仏を頼らず
と言って、そのまま祈らずに決戦の地に向かい、この戦に勝利しました。

当時の武蔵の心中は、以下のようであったと伝えられています。
神仏は崇拝するものであって、利益を願うものではない

 

自分は、彼の「仏ソング」を聴くと
この宮本武蔵の名言を思い出してしまう(笑)

そうです!本日は「歌う仏身」こと
世古武志さんのライブに行って来ましたよ。

本人は「いや、利益も願います」と言うかもね(笑)

今回の会場は
大塚の「ライブレストラン All in Fun」

前回、奈美さん、谷口深雪さんとライブをした場所ですね。

あのライブは、楽しかったです。

 

さて、今回のライブですが世古さんの他に

「あべさとえ」さん
「入日茜」さん

この二人のアーティストさんも出演されています。

自分にとっては、初めましてのアーティストさんですね。

自分は、初めて出会うアーティストさんの
ステージングにとても期待してしまう(笑)

自分が知らない、何か新しい世界を見せてくれると感じるからです。

そして、この二人のアーティストさんは
グランドピアノの弾き語りでとても素晴らしい世界を聴かせてくれました。

 

まずは、トップで登場の「あべさとえ」さん!

福井県出身のシンガーソングライターで
映画『青い青い空』で同名の主題歌を歌われています。

この映画は、静岡県浜松市を舞台に、
書道パフォーマンスに情熱を注ぐ高校生たちの青春を描いた作品でしたね。

たしか、この作品は当初『書道♡ガールズ』のタイトルで製作が
進んでいたと思いましたが正式には『青い青い空』だったんですね。

そのあべさんの楽曲を聴いた感想ですが
脳内がやんわりと落ち着くような「心休まるファンタジー」を感じますね。

印象に残った楽曲は『青い青い空』、『ふるさと』、『温泉 ~”ほっ”とスプリング~』、『麗しのHumanity』です。

特に同郷の福井県で同じ高校の先輩にあたる入日茜さんと歌った
唱歌の『ふるさと』と世古さんのアコギの伴奏で歌った『温泉 ~”ほっ”とスプリング~』が良かったです。

自分の個人的な感想ですが
矢野顕子さんのような独特な世界観を持っている感じがしました。

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と世古さんのアコギの伴奏で歌った『温泉 ~”ほっ”とスプリング~』

そして、「入日茜」さん!

オリーブの風の中に太陽の光と影。。。

そんな、お日様の香りを感じましたよ。

グランドピアノでの独特の間や余韻が
ドラマテックな世界を構築していましたね。

印象に残った楽曲は『ありがとう』、『私らしく笑って』、『春待ち列車』、『レクイエムが聴こえる』、『Tears on Earth』、『エンジェルロード』です。

その中で特に『ありがとう』という楽曲は、素敵な作品だと思います。

この『ありがとう』という言葉は、自分も好きな言葉ですが
同時に多くのアーティストさんにも同名のタイトルを使用した楽曲があることも知っています。

その中でも、自分のハートビートに心地よく同調してくれたと思いました。

 

そして、トリは「歌う仏身」!

世古武志さん!

今回のセトリは以下です。

01『さよなら』
02『秘仏じゃない』
03『あなたに会いたくて』
04『四月八日』
05『わたし、韋駄天』
06『玉眼』
07『寺でした』
08『絶対秘仏』
09『弥勒と申します』
10『密教』
11『あなたがいるから』
12『大仏さん』(with あべさとえ/入日茜)
13『阿修羅』(with あべさとえ/入日茜)

お気づきでしょうが(笑)

世古さんの楽曲の歌詞に出てくる以下の形容詞について

「あなた」=「神仏」

「わたし」=「神仏」

となります(爆)

 

今回は一曲目の『さよなら』以外は、全て「仏ソング」です。
驚いたのは、この一曲目の『さよなら』のように、正統派のバラードも絶品です。

しかし、「仏ソング」に聴きなれた自分は、どうしても神仏をイメージしてしまう(笑)。

今回は、笑えて為になるMCの解説も含めて以下の楽曲が良かったですね。

 

『わたし、韋駄天』

巷では、NHKの大河ドラマに出演の
あるアーティストが事件を起こして話題の韋駄天ですが(笑)

韋駄天は釈尊のために方々を駆け巡って
食物を集めたとの俗信があり、
これに由来した言葉が「御馳走(ごちそう)」です。

臨済宗では、台所に必ずこの韋駄天が祀られているらしいですね。

そこで世古さんが一言「坊さんが、ガッツいてはいけない!」(笑)

 

『玉眼』

鎌倉時代にそれまで木彫りの目だった部分を
空洞に穴を開けて、より本物らしくみせるために水晶をはめ込む技法です。

当時としては、画期的なことだったらしいですね。

しかし、現代では、京都の高台寺に「アンドロイド観音」なるものがあるとか(笑)

空気圧により顔や腕などが動いてプロジェクションマッピングと
合わせて人工音声による法話も行う新しい「仏像」です。

世古さんは、いくら画期的でもロボットが説法やお経を唱えるのは違和感があるとか(笑)

自分も初めて知りましたが、同感ですね。

 

『寺でした』

平成元年に建立された全長120メートルの世界一高い「牛久大仏」。

実は、この大仏の中は5階建ての寺だそうです。

中は、ディズニーランドのように電飾が施され
まるでアミューズメントパークのようですが『寺でした』(笑)

3階に本堂があるそうで、受付で。。。

世古「ここは、寺なんですか?」
受付「寺です!(キレ気味)」

という会話があったそうですよ(笑)。

では、どこの宗派かというと
浄土真宗本願寺派の東本願寺(真宗大谷派)が
お家騒動で分派して東京の浅草にある分派の東本願寺が建立したそうです。

自分も一度、行ってみたい!

他にも高野山奥の院で寺の由来などを聞こうと
案内してくれて僧侶に尋ねるとスマホを袈裟から取り出して
ウキペディアを見て回答したとか(笑)

世古「そんなの自分だって、回答できるじゃん!」

そもそも、修禅の道場として開いた聖地でスマホの持ち込みはありなのでしょうか?(笑)

そんな、世古さんの博学な解説を聞いていた入日さんが

入日「世古さん、小学校とかに行って話してもらいたい(笑)。きっと人気者になれますよwww」
世古「たぶん、自分も(人気者に)なれると思います。でも、自分の子供には会わせたくないでしょ(笑)」

(場内爆笑)

そして最後は、世古さん、あべさん、入日さんの三人で
『大仏さん』『阿修羅』を合唱してくれましたが、ふだんは、入日さんもあべさんも
ご自分の楽曲の歌詞に「阿修羅」、「大仏」なんてワードは存在しないので微妙に「やらされている感」が漂っていて笑えました。

あべさとえさん
入日茜さん
世古武志さん

楽しいライブをありがとう!

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楽しいライブをありがとう!

最後に。。。

自分が何かを信じたり、信仰に近い想いを
寄せるものは『音楽』かもしれない。

そのジャンルの一つに間違いなく「仏ソング」があり、
そして「世古武志」というアーティストを信仰しています(笑)

次回は、限界集落と噂のライブへ!

To enjoy the next time!!

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To enjoy the next time!!