すっかり春らしい暖かい季節となりましたね

さて、ライブでいろんな音楽を楽しんできた自分は
今宵、まだまだ未熟者であると実感させらるような「嬉しい発見」を目撃してきました。

それは、シンガー(歌手)とは「決して歌のスキル(技術)だけで勝負などはしていない」ということです。もちろん、プロとしてある程度の歌唱力は必要とされることが前提にあります。

しかし、それだけではありません。
そのアーティスト自身の「Only One」の魅力が大きく作用していることがあり、自分の魅力を磨き上げて、初めて見に来たお客を「ファン」として虜にしていくスキルが存在するのだと痛感しましたよ。

そんな訳で今宵は、代官山にある「AMARANTH Lounge(アマランス・ラウンジ)」で井手麻理子さんと宮原永海さんのライブに行ってきました。

ライブのタイトルは『True Colors vol.2』

2年前に目黒のライブハウス「BLUES ALLEY JAPAN」で行われたライブの第2弾です。

前回もこのライブに行って、楽しめたので、今回も期待していました。

そして、期待以上の感動を与えてくれましたよ。

『TRUE COLORS』とは、直訳すると「本当の色」ですが、『どんな色にも染まらない自由な歌声』自分の本当の色を『TRUE COLORS』として表現しているようですね。

全体としてJAZZのテイストを散りばめた洋楽カバー中心のライブですが、店のカウンターに座り、カクテルグラスを傾けながら音楽だけを楽しむ雰囲気が満載でした。ふだんは、アルコールをあまり口にしない自分でさえも、この雰囲気に酔いしれたくなるような上質な時間を堪能できましたよ。

そもそも、冒頭から「JAZZ」と言っていますが、ジャズシンガーとその他のジャンルのシンガーとの違いとは何でしょうかね。ただ、自分なりに理解すると以下の部分が大きな作用を働かせていると思いますね。

スウィング(特有のノリ)、コール・アンド・レスポンス(掛け合い)、インプロヴィゼーション(即興)。。。

演者と観客との対話とは、その場所で行われるライブの瞬間でしか味わえないと思いますが、例えるならロックやポップスの8ビートの縦ノリに、JAZZの4ビートスウィングで身体を横に揺らす感覚とコール・アンド・レスポンス(掛け合い)やインプロヴィゼーション(即興)が溶け合う新鮮さ。

これが「JAZZ」の醍醐味ではないでしょうかね。

実際にこのライブでは、縦ノリと横に身体をスウィングしている心地良い感覚がふんだんにありましたよ。自分を含めた周りの人達、全てがそんな感じでしたね(笑)。

だから、グラスを傾ける回数も増えるというわけですか(笑)。

さてさて、今回のライブは休憩を挟んだ2部構成でしたが、井手さんと宮原さんのスウィング感が本当に良かった。

1部では
『You Gotta Be』
『Yellow』
『Skindo-le-le』
『ヒトシズク』
『One Smile』
『I Want You Back(帰ってほしいの)』

2部では
『Carnival』
『True Colors』
『Sing,Sing,Sing』
『このまま』
『Reason』
『Louisiana Sunday Afternoon』
『There Must Be An Angel (Playing With My Heart)』

が印象に残りましたね。

そして、アンコール『Bye Bye Chocolate』も、なんか可愛かったような(笑)。。。

全体を通して、選曲のバランスも良かったと思いますが、井手麻理子さんの『ヒトシズク』と宮原永海さんの『Reason』が絶品でしたね。あと、『Louisiana Sunday Afternoon』は、完全にインプロヴィゼーションとコール・アンド・レスポンスが入り混じって、観客を楽しませてくれましたよ(笑)。

しかし、今回のライブで最も衝撃的だったのは、宮原永海さんの『Reason』かな。。。

声質が優しい感じのボーカルなのですが、その立ち振る舞いや表情、雰囲気、JAZZシンガーとして、井手麻理子さんと全く違うベクトルを描いていましたよ。

この人、本当にヤバい!

なんか、鳥肌が立つくらい色気を感じましたね。

ヘンに聞こえるかもしれないけれど

歌を聴いてこれほど、色気を感じたことはなかったな。。。

これがJAZZシンガーの魅力なのだろうか。。。

男性のひいき目に感じるかもしれないが、あのアーティスト「井手麻理子」が総合的な魅力で、少し押されていたようにも感じます。

もともと、前回のライブではそれほど感じなかったけれど、今回、ほぼ真ん前のカウンター席から聴かせてもらいましたが、こんな魅力があったとは、当時は中々気づきませんでしたね。

『Reason』については、10年前くらいに作成されたPVをYou Tubeでも見ていましたが、それよりも今夜は100倍くらい魅力を感じましたね。

ご参考→https://www.youtube.com/watch?v=lATweFl5SHY

完璧なJAZZの4ビートスウィングを身体に感じましたよ。

これが、このブログの冒頭で述べていたことです。

シンガー(歌手)とは、「決して歌のスキル(技術)だけで勝負などはしていない」。。。

なんか、JAZZ、いや、音楽は本当に奥が深いですね。。。

というわけで、雰囲気のあるJAZZタイムも終了しましたが

ライブ会場から去る時に井手麻理子さんが、わざわざお見送りに来てくれましたよ(笑)。

ライブが成功して、充実感のある良い顔をしていましたね。

ただし。。。

両手に一つずつ持った大きなグラスになみなみと注がれたビールを持って、見送りに来るとは(驚愕)。。。

最強の酒豪伝説の片鱗を見せつけられた気がします(爆笑)。。。

あの両手に持ったグラスにそそがれた大量のビールが、このあと一気に彼女の胃袋に流し込まれたことを想像できます。。。

恐るべし。。。

20180331-00

シンガーとは「決して歌のスキルだけで勝負などしていない」。。。