今回は、東京十社の一つである『品川神社』に行ってきましたよ!

東海道の第一の宿場町であった品川には、南北の天王様が存在します。

この『品川神社』を北の天王と呼び、京急本線「新馬場駅」を挟んだ南側にある『荏原神社』を南の天王と呼びます。そして、両社の祭礼を合わせて「品川天王祭」という、とても賑やかな、お祭りがあるそうですよ!

東京十社は、当初は十二社(日枝神社・根津神社・芝神明宮・神田神社・白山神社・亀戸神社・品川貴船社・富岡八幡神社・王子神社・赤坂氷川神社・六所神社・鷲宮神社)であった事から、『品川神社』でなく、『品川貴船社』から改称した『荏原神社』とする説もありますが『荏原神社』も近々、参拝予定ですので、お楽しみに!

さて、京浜急行「新馬場駅」の北改札を出て、徒歩1分で『品川神社』の石段の参道に到着。

『品川神社』の石段の参道

『品川神社』の石段の参道

まず、目に入ったのは、門柱に龍の細工が施された石鳥居の「双龍鳥居」です。
この鳥居は、左の柱に昇り龍、右の柱に降り龍が彫刻された、非常に珍しい鳥居なんですよ!

同じ様な「双龍鳥居」がある杉並区の「高円寺」と同区の「馬橋稲荷神社」を合わせて、「東京三鳥居」と呼ばれています。

石鳥居の「双龍鳥居」

石鳥居の「双龍鳥居」

ゾクゾクするような、期待感を胸に石段を上がると左側に『品川神社 富士塚』がありました。富士山信仰のある神社は、『上目黒氷川神社』以来となりますね。

早速、一合目から頂上まで登らせていただき、いい景色を拝ませて頂きましたよ!

当然、「浅間神社」もあり、すぐ側にある「ぶじかえる」は、とてもユニークな石像でした。

「ぶじかえる」

「ぶじかえる」の石像はとてもユニークでしたよ!

ところで『品川神社』の御祭神は、天比理乃咩命(アメノヒリトメノミコト)、素盞嗚尊(スサノオノミコト)、宇賀之売命(ウガノベノミコト)ですが、この中で「天比理乃咩命(アメノヒリトメノミコト)」は、謎の神様ですね。

『品川神社』の説明には、「天太玉命(アメノフトダマノミコト)の后神」とだけ記載されていますが、ネットで調べても詳しい内容がイマイチわからないのですよ。

ただ、御神徳は、祈願成就、航海安全の神とされていますので、東海道の第一宿場として栄えた品川の海運を含めた交通安全をお守りしてくれる神様と感じます。

『品川神社』

『品川神社』の社殿

あとは、天王祭を司る神社ですので「素盞嗚尊(スサノオノミコト)」と、お稲荷様の「宇賀之売命(ウガノベノミコト)」がいらっしゃいますので、御神徳は、商売繁盛と厄除けと言った感じでしょうかね。

また、東海七福神めぐりの発祥の地でもありますので参道入口脇に、大黒様と境内に七福神の石碑がありました。何か良いご利益を期待しますよね。

東海七福神

東海七福神めぐりの発祥の地

しかし、この『品川神社』のパワースポットは、上社と下社を持つ、『阿那稲荷神社』であると感じます。

上社と下社はその位置関係から、上手のものを上社、低地のものを下社と呼ぶことが多いのですが、この『阿那稲荷神社』も上下に2つ存在しています。

赤い鳥居が続く先に御神紋の「抱き稲」を持つ、正一位(神階の最高位)のお稲荷さんがあり、上社が「天の恵みの霊」お祀りし、下社が「地の恵みの霊」と「御神水」をお祀りしています。

『阿那稲荷神社』上社

『阿那稲荷神社』上社

この下社にある「御神水」がとても冷たく、気持ちが良かったですよ!

この「御神水」は、『一粒萬倍の御神水』と呼ばれ、お米は、一粒の種から萬倍の稲穂に成るという由来から、家業の繁栄を祈り、銭や印鑑に水をそそぐと良いとされています。

『一粒萬倍の御神水』

『一粒萬倍の御神水』

早速、小銭(100円玉と50円玉)に「御神水」をそそいでみました。

お札だと、欲深なイメージを感じましたので、小銭にしましたよ。

また、この下社には、白狐を祀った小祠が『阿那稲荷神社』となっていますが、根津神社の『乙女稲荷』のように、祠の中に奥深い穴が続いているようです。

何か神秘的なものを感じます...

『阿那稲荷神社』下社

『阿那稲荷神社』下社

そして、下社には、末社として「大國主恵比須神社」、「天王白龍辯財天社」、「八百萬神社」、が祀られていますが、ここは、気持ちが落ち着けて良い場所ですよ。

中にベンチのような長椅子が置かれていて、「いつまでも居てもいいよ!」と言ってくれているようです。

長居してしまう人が多いのか、「午後5時に閉門します。」と注意書きがありました(笑)。

「御神水」に話しを戻しますが、「そそぎし銭の一部は門前・北品川の商家にて使用するのが吉」と掲示されていましたので、帰りに宿場町の名残が残る「北馬場参道通り」にある和菓子さんの店先で「品川団子」と呼ばれる、醤油ダレの風味に刻み海苔が沢山乗ってあるお団子を50円で買いましたよ!

「品川団子」

「品川団子」

とても、美味しいお団子でしたよ!

不思議なことに、自分が団子を買った時は、誰も買う人がいなかったのに、自分がその店先でお団子を食べていると、次から次へとお客さんが...あっという間に長蛇の列ですよ!

長蛇の列

「そそぎし銭の一部は門前・北品川の商家にて使用するのが吉」

店の中から、もう一人お手伝いの人が出てきて、賑わっていました。「御神水」パワーが炸裂ですね!

単なる偶然なのか、「そそぎし銭の一部は門前・北品川の商家にて使用するのが吉」とは、商店街の発展にも、お役に立つのでしょうかね?それは、それで良いことなのかな...

また、この「御神水」は、水商売をされている方にも、とても良いご利益があると感じます。

さて、自分は、残りの100円玉をどう使おうかな...

感動こそがストレスに負けない最大の秘訣。
そして、長生きのコツでもある。

~ 斎藤茂太(日本の精神科医、随筆家) 

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